タクシー物語(2011年)

彼岸

彼岸

2011年9月23日
諸行無常 是生滅法 生滅滅已 寂滅爲樂 彼岸。 しみったれた夜のすき間に、しみったれた男がちょこんと座って、しみったれた酒を飲む。 秋刀魚を買った。例年より高いと言っても、一尾100円もしない。頭と腸を抜きトレーに乗せら[…]
豊橋のタクシー

豊橋のタクシー

2011年9月12日
豊橋にはタクシー会社が四社ある。東京四社(大「大和自動車交通」日「日本交通」帝「帝国自動車交通」国「国際自動車」)のように豊橋四社なんて呼ぶことはない。 保有台数200台の東海交通、107台(豊川、田原、蒲郡営業所を含む[…]
長月

長月

2011年9月8日
窓を開ければ…「港が見える」のではなくて、エアコンを効かせた車内の温度よりも低い空気が一気に入り込む。その瞬間に秋を感じる。昼間はまだまだ暑いくらいで、その感覚をずっと夜まで引き摺っていたのだけれど、思わぬ不意打ちみたい[…]
そういえば月刊Supli

そういえば月刊Supli

2011年9月2日
台風、こんな悪天候な日はタクシーも忙しい。いつもは自家用車を運転して買い物に行くおばさんたちも「こんな天気じゃ運転するのが怖くてねえ」なんてことでタクシーを利用する。タクシードライバーだってこんな日は怖い。「運転のプロ」[…]
テザ 慟哭の大地・・・

テザ 慟哭の大地・・・

2011年8月14日
1985年・・・ ボクの人生を少し変えた、一枚の写真と一曲のうた・・・。 衝撃なんて言葉とはちょっと違う、少し恐怖を伴った痺れた感じ・・・、その写真から目を逸らすこと自体、犯罪であるかのような、そんな罪悪感の縄に足首を縛[…]
サンシャインのマンボウ

サンシャインのマンボウ

2011年8月4日
サンシャイン池袋の出稼ぎマンボウの出身地は九州の蒲江という小さな漁師町で、運が良いのか悪いのか、定置網かなんかで捕まえられて東京までやって来た。昔ならば煮たり焼いたり刺身や鱠で、その小さな町の人々の貴重なタンパク源として[…]