キックボード、キックオフ
キックボード、反対の声が多いですね。特にタクシー業界は……。ボクは、実はね、反対でもないんです。というかね、もう始まってることなんで止められないだろうし。それにね、ラストワンマイルを粗末にしてきたのはタクシーだし。そのつけが回ってきたのかなあ、なんて、思っているんだ。
確かに「本当に免許不要でノーヘルでOK」なのかという意見に「そうだよね、危険だよね」なんて納得したり……。


キックボードだけが危険なのか
自転車も危ないしなあ、と、今朝も混沌とした道路にイラつきながら自転車で帰宅したボクなのだ。
- キックボードではなく自転車じゃだめなのか?
- 飽食と同じく、飽乗物になっていくんじゃないのか?
- そのうち移動サービスのポイ捨てが問題になったり?
- もう道路自体を動かしてくれ。オートウォーク?
- 危険の排除をシステム側でやってくれ。
- 問題なのは対人、対自転車、対自動車?
結局、5の危険の排除をシステムでやってほしい。例えば、通行帯の分離(それも完全なる)とか。市街地では自動車も20km/以下で走行するとか。自家用車での通勤を少なくするとか。
でもね、
- これから人口減少で道路も空いてこないか?
- 高齢者が自転車やキックボードを使うのだろうか?
- やっぱりタクシーやバスに回帰するのではないのか?
なんて考える。結局、ラストワンマイルの問題だとして、NearMeの相乗り、mobiのエリア定額乗り放題なんてのが必要になる。チョイソコなんて感じのね。
二種免許取得要件が緩和されたとしても、タクシー事業の運転手不足は解消されない。バスも同じだ。そして、移動できない人たち、交通弱者は増え続ける。
自動車を捨てよ町へ出よう
一方的にキックボードが悪いわけではなく、どうなんだろう、弱者視点で考えることが出来なかった交通政策に問題があるのではないかと思ったりする。街そのものが自動車での移動を前提としているのだから自動車がなくなれば困窮する人が増えるに決まっている。
キックボードが悪い、それに乗る人が悪い、なんて単純な話ではなく、それを必要とする時代になったということかもしれないし。
要らない?まあ、そうかもしれないけれど、自動車を必要とする理由を考えると、距離や速度なんて利便性なんだろうけれど、それじゃあその距離や速さを必要としない、ショートでスローな世の中になれば、自動車がなくなって自転車とキックボード、大きな移動は電車やバスってことになれば良いだけの話では?
脱自動車、なんてタクシー業界にいるボクが言うのもなんだけれど、それにそれを言うと経済が、なんて言われるのだけれど、自動車を捨てよ町に出よう、という時代になりつつある、と思う。
いや、徒歩の時代、もうガソリンも電気も必要ない移動、グリーンスローモビリティから人力の時代へ、その通過点としてキックボードなのかもしれないと思うと、タクシーに未来はないかもなあ、と……。
まあ、あれだ、そういうことだから、あまり対立するなよ、ってことだけを言いたかったんだよ。どっちかというと、キックボード、賛成なんだ。ごめん。



