炎の祭典スピンオフ

大きい花火、花火大会で打ち上げられるようなものをはじめて見たのは、高校生になって「街」に住むようになってからだ。ボクの生まれたところは、いわゆる僻地で、花火だけではなくて、映画を観るのも、本屋に行くにも、不便なところだった。だから、高校生になると、ひとりその「街」に下宿をした。姉も兄も同じように下宿をした。長姉は中学卒業すると集団就職で紡績工場に行き、定時制高校を出た。ボクたちは16歳になると親と離れて暮らす仕組みの中で育った。

花火の思い出

夏休みの想い出や、花火の想い出は、ほとんどない。あるとしたら……、ラジオ体操に行ったことぐらいで……。
その高校生になって初めて見た花火も驚いたのだけれど、2006年に田原市に来てからは、花火の多さに驚いた。何かあるたびに早朝6時には「どか〜ん」と花火が打ち上げられる。春や秋の神社のお祭りにも花火が上がる。この三河地方に住んでいると分からないだろうけれど、それはボクにとってはちょっとしたカルチャーショックだった。というよりも、驚いて、外に飛び出ることもあった。

あの頃の感動は色あせて、今は、早朝の花火がうるさく感じたりもする。

コロナ禍で中止

昨年からのコロナ禍で、花火大会も中止になり、7月の祇園祭りの豊橋花火大会は今年も中止になった。それでも、その時間帯に、ゲリラ的に、花火が打ち上げられて驚く。そして季節とか時期なんてことを感じさせる。ついでに、あの「街」のことを思い出させる。
とにかく花火の盛んな地域なのだ。

炎の祭典は毎年秋に行われていた。行ったことはないのだけれど、観光で市外からやってくる人も多かった。ホテルから会場までタクシーを利用する人もいて、ボクたちも少しばかり祭典の恩恵にあずかっていたことも確かだ。

炎の祭典スピンオフ

今年は、「スピンオフ」ってことで海の近くのホテルシーパレスリゾートで開催される。「DINNER,SPA,SAUNA,CAMP,そしてFIRE FESTIVAL」だそうだ。芝生広場でキャンプもできるそうだ。このコロナ禍でなのか、ゆるキャンブームでなのか、キャンプなのだ。「りんちゃ〜ん」なんだろう。
プランは3つ
A ・ホテル宿泊&ディナーバイキングプラン
B・ディナーバイキングプラン
C・芝生広場キャンププラン
で、どのプランもホテル大浴場「アクアの湯 BALI」の入浴券がついている。

炎の祭典 スピンオフ ポスター

炎の祭典スピンオフ

というボクは、きっと行かないで、遠くに聞こえる花火の音に驚くに決まっている。花火なんてタダで見るもんだろう…なんて貧乏人的ひがみ根性でいたりする。というか、花火のない街で育ったもんだから、花火の見方もしらないでいるのかもしれない。そう思ったところで、花火ってのは川原だろう、すでに炎の祭典なんてのがスピンオフじゃんね、なんてこれまた貧乏暇なしで、その日も勤務である我が身を、世の中からスピンアウトした我が身を、嘆いている…玉屋〜。
あ〜行きて〜。

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