花に嵐 – 桜2006年
2006年4月3日
花に嵐のたとえもあるさ、さよならだけが人生だ。
唐代の詩人于武陵(うぶりょう)の詩「勧酒」を、井伏鱒二の訳したものです。
勧君金屈巵
満酌不須辞
花発多風雨
人生足別離
下の二行が「花に嵐……」になります。
人は出逢うことと別離れることを繰り返しながら生きているのでしょうね。きっと、出逢い即ち別離なのかもしれません。そして、桜も散る姿が潔いので、日本人はこの花を好んだのでしょう。
花に嵐
一週間が始まりました。というよりも新しい年度が始まりました。入社式が行われた企業も多かったようです。トヨタでも3000人ほどの新入社員が入社したとか。寮にも「歓迎・新入寮」なんて看板が掲げられています。この時期に入社した期間従業員の人は勘違いして、「ずいぶん歓迎されるものだなあ」なんて思うのでしょう。この歓迎の対象は新入社員ですから。
地方出身者が多いのでしょうね。いえ、ほとんどが愛知県以外なのでしょう。家族との別れ、一番辛かったのは母親かもしれないですね。父親も頑張れよと言いながら電車にあるいは飛行機にのる息子の姿が涙で曇ったのかもしれないですね。
辛いことや悲しいことがあると、親の顔や地元の仲間のことを思い出すのでしょうね。そしてまた桜が咲く頃には、少し大人になっているのでしょうね。
そんな4月は悲しい、ですよね。ボクは、いつものような月曜日でした。いえ、月曜日も悲しいですよね。
さよならの水曜日さよならの水曜日、田原配属者の転寮の日。午後、15時の休憩の後に、バスにのって田原に向う。ボクたちは、一日早い転寮に少しだけ憂鬱な気分になっていた。火曜日、さよならが言えな…
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こんにちは。
やはり田原工場だったのでしょうか?
写真は大きいサイズもありますが、このサイズでいいのですか?こんな写真でよければどうぞお使い下さい。
私は元期間従業員です。今くらいの時期にトヨタに行きました。懐かしくてトヨタを検索していたら辿り着きました。勝手に写真もらうのをお許しください。
こんにちは。
ありがとうございます。おっしゃられるとおりですね。桜。花の咲いていない時期は見向きもされないですね。それどころか、桜の木は庭木にはむいていないというようなことを聞いたことがあります。なんでも毛虫がつくんとかで嫌がられるとか。
ボクは落ちた桜の花びらが一番きれいかもしれないと思ったりします。踏みにじられる運命にあるのですが…。
そういえば前に塗装屋の友人からこんな話を聞いたことがあります。「はっきりした白色を作るには白に黒を少し混ぜる」と。その話にずいぶん感動したものです。
ま、そんなことで、花も一番きれいな時よりもさかりを過ぎたころが、いえ、誰も見向きもしないころが一番美しいのかもしれないと思っています。一番美しいと言うか、そこを見てあげないといけないのだろうと思ったりしています。
ピンボケの写真と言われなくて良かったです。
今の季節、桜の写真をよく見かけます。一番多い撮り方は「満開の桜」の全体や「綺麗に咲いている桜の花」のアップが多いですね。
t-kikanさんの画像の桜の写真、珍しいです。
手前の綺麗に咲いている桜を通り越して散った花びらは何を意味しているのでしょうか?寂しさを感じます・・・。
今までのブログを拝見していてもそんな感じがします・・・