日産:GT-R そして LEXUS LS600

「いつでも、どこでも、だれでも まず安全第一」
というのはトヨタ自動車田原工場の平成19年度の安全スローガンです。
「誰でも、どこでも、どんな時でも 最高峰のパフォーマンスを思う存分に乗りこなせる」
というのは日産GT-Rの開発コンセプト。
安全、環境、なんてのはその「最高峰のパフォーマンス」とはかけ離れていることのようでもあるのだけれど、それが出来るようになったということがGT-Rの“売り”だとすると、羊の皮を被った羊のロボット…って思ったりして…。
いえいえ、スーパーカー論を書くんじゃなくて、えっと、その安全とか環境とかを「そんなの関係ねえ」と思い切って割り切ったところが、狼かなあ、なんて思ったりしているのだけれど。
だいたい300km/hなんて出せる道路もないだろうし、その最高のパフォーマンスを「誰でも、どこでも、どんな時でも」出していたら、日本の道は危険でしかたないだろうし…。
あ、いえいえ、そんな日本の交通事情について書くのじゃなくて、えっと、日産のスゴイところは、やはり、その割り切り方というか「安全とか環境なんて考えてたら、車なんて造れないじゃんね」という発想というか、「なんだよ~トヨタ、LS600hなんてさあ、LS100hなら理解できるけれど、もうその排気量にハイブリッドなんて。せこいんだよ~。てか、偽善とか欺瞞とかのgを後ろに付けろよ~、LS600gとかさあ、ぷぷw」なんてゴーン社長の声が、枕元でしたということなんですよ。
でも、世の中「いつでも、どこでも、だれでも まず省エネ」って時代に、そしてパンピー(死語かな?)は、エコバックとかゴミの分別とか冷房28度とかの地味なことをコツコツとやっている時に「最高峰のパフォーマンスだもんね」と、ま、「自動車産業とは実はそんなもんだよ、ぷぷw」と嘲笑するあたり、さすがゴーン社長かなあ、なんて思ったりして…。
ああ、いえいえ、そんな昨今の自動車産業を皮肉っているのではなくて、「誰でも」って言ってもねえ、LSにしてもGT-Rにしても800万円とかだし、一部の人しか乗れないだろうしねえ。だいたい日本の産業を牽引する自動車会社が、その「乗れない」という人たちを作りだしもしたということもあって、800万円の車に乗れる富裕層ってのは、どうなんだろう、LSやGT-Rよりは、スーパーカーと言えばランボルギーニとかフェラリーとかポルシェとかじゃないのかなあ、なんて思ったりして…。
あああ、いえいえ格差なんて話じゃなくて…。
長くなりそうなのでこのへんへ止めとこうと思います。
さてと…。

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