期間工の孤独とか(2)
いろいろ励ましの言葉やメールやコメント、ありがとうございます。ボクは元気です。ボクは元気なのです。もうトヨタの街に住んでないし、孤独な寮で眠れない夜を過ごしているわけでもないので。
昨日の記事やこれまでボクが何百回と使ってきた「孤独」や「ひとり」「寂しさ」という言葉は、ほとんどの期間工の人たちがトヨタの街に来て感じるものだと思っていたし、思っているのです。
「孤独」を無差別にそして大量に、まるで自動車でも作るようにオートマティックに生産するシステムというのも存在します。そして「使い捨て」という自己価値の喪失感がさらにその孤独感や疎外感なんてものを加速させる。
貧困や格差、あるいは現在の雇用システム、過去や育った環境なんてものだろうと、テレビではその原因を暴きだそうとしているようです。でもね、ボクはボクたちが毎日感じていた「孤独」というなんとも得体の知れないものが、人を狂わせる元凶だと思っているのです。
ボクは、確かに寮や工場では孤独でした。何度もここにも書きました。休日には誰ともしゃべらない日もありました。でも、ここで、顔も見たことのない人と話したり、あるいは今回のように何度も励まされたりしてきました。ここがボクの救済の場でした。救い主でした。
リアル生活では友人がいなくても、語り合う人がいなくても、ネットという最後の場所(あるいはそれは孤独という得体のしれないものから逃れるセイフティネットなのかもしれませんね)それさえも失くしたら、完全なる孤独の世界だったとしたら、と、考えたのです。
派遣や期間工という雇用制度も、その孤独を作り出すシステムなのです。たとえば転勤や転校なんてことを、あなたが半年に一回、あるいはもっと早い期間で繰り返さなければならないとしたら、苦痛ではないですか?同じ会社内での転勤でさえ嫌でしょう。そういうことなのです。
それを国が認めている。ナイフは規制するのに派遣法や非正規雇用の問題は無視する、というイマジネーションの欠如、あるいは、経済最優先の政策、ということが、事の本質だと思っています。
ボクは、秋葉原無差別殺人事件の犯人の書き込みを読んで、実は、かなり泣きました。「共感」というよりも、こういう孤独感や寂寥感なんてものがボクたちの隣にもあったからです。犯人の罪は許されることではありません。でもね、国も社会も企業も個人も、そして宗教もネットも、救いの場所になれなかったということや、「孤独」という得体のしれない感覚を造りだしているように思うのです。
多くの人は、その「孤独」をつくり出すシステムを容認してきたのではないのですか?
2006年6月1日に書いたエントリーを再掲します。
「愛別離苦」
暑い一日でした。気温も30度を超えたとか。寮に帰って、風呂、そしてご飯を炊いてレトルトのカレーとトップバリューのみそラーメン(五個いり178円)の夕食。ご飯を鍋で炊くのも上手くなりました。最近は麦を混ぜて炊いています。麦もトップバリューブランドです。
いつも見えている蔵王山
泣けました。ご飯を食べながら、目や鼻から涙が流れてきました。実はよく泣きます。思うに睡眠不足や過労ということもあるのでしょう。今日はこのブログのコメントを読んで泣きました。
「みなさんがんばってください。
九州で待ってる仲間がいます。
彼女がいます。
両親がいます。
みんなあなたを応援してます。
あなたの帰りを待っています。
みんなに愛されるあなただから
あなたらしくがんばってください。
トヨタで働くあなたたちへ」
(改行しました。)
そういうことだろうと思います。ひとりでいる時間の長いこと。ライン作業ということ自体が孤独です。バスの中でも、帰ってきた寮ではもちろんひとりです。誰に話しかけることもありません。時々、ひとりごと。それは子供の名前だったり、待っている人の名前なのでしょうね。仕事以外で話した言葉はそれだけということもあります。休みの日なんかは、ひとりごとを言っていないと、言葉を忘れそうな錯覚に陥るときもあります。
街に出ようと思っても、家族連れや恋人同士なんかを見ると、やっぱり思い出してしまうので、寮にいる時間が多くなります。
ひとりが好きなわけではないのですが、ひとりのほうが楽なのです。それに、それほど人付き合いが上手なほうでもないし、そんなにお喋りなほうでもないのです。ひとりでいることが、なんか悪いことのように感じたりするときもあります。ひとりで食べるご飯なんかも、人の目を気にしたりします。
でも、
「みんなあなたを応援してます。
あなたの帰りを待っています。
みんなに愛されるあなただから
あなたらしくがんばってください。」
こういうことなのでしょうね。
週末ですね。早いもんです。一週間なんて「あ」という間ですね。最近入社した人たちは、びっくりすることも多いかもしれませんね。でも、あなただけがびっくりしたのではなくて、あなたが感じることは多くの人たちが感じていることなので、安心してください。
ボクらしくがんばろうと思います。
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コメントありがとうございます。
記事に引用して、それに返事のコメントを付けましてエントリーしました。
やっぱり人間までカンバン方式にしちゃいけないよなぁ…
田原の記事を探していてこちらへお邪魔しました。
田原出身、豊橋在住、田原勤務のものです。
トヨタで働く方たちが、そんな思いで過ごしていたんだとショックでした。世界のトヨタで働く人たちは、僕なんかより随分と幸せな人生を過ごしているはずと羨ましく見ていたのですが。
と同時に、田原の人以上に田原を見てくださって、感じてくださって、とても嬉しく思いました。こんな方が田原で孤独と闘っていたなんて、本当に申し訳ないことをしてしまったというような感覚に包まれました。
素晴らしい感性、そして素晴らしいブログです。このようなブログを公開していてくださったこと、そしてめぐり合えたことに感動をしています。
またお邪魔させていただきます。
アキバの犯人、実は「期間従業員」という職業を知らなかったのかなと思う。
アパート代を自分で払ってまで派遣にこだわる必要なんてないと思うが…。田原工場なら難しくない。
変質者だから分かんないか。
それと都会では考えられない話だが、普通親はTVのインタビューには絶対応じない。家に閉じこもってカメラには絶対映らない。
田舎の人はそれが分からない人が多い。それにしても自分から呼んで記者会見を開くとは。
被害者の方の御冥福をお祈り致します。
4月から派遣でトヨタ車体で働いてます。
僕も今すごい孤独を感じてて、秋葉原の事件を聞いて他人事に思えなかったりしました。
犯人の孤独感や不安感が自分にもあるって思うと、いつか自分もなんて思ってしまいました。
でも、このブログ見て僕と同じような気持ちの人がいて、頑張ってるんだって思うと、少しは孤独感を和らげてもらってます。
今週も今日と明日の2日、
がんばろう。
はじめまして。孤独感に苛まれ、バーチャルナな世界に逃げ込んでみてもなお更に孤独感を増幅させてしまった事もあります。けど、顔も見えない人のブログを読んで、自分だけが孤独を感じてるわけではないんだ、明日も頑張ってみようかなと思えたりもするのです。何気なく貼られた一枚の可愛い花の画像で、顔も見えない相手の優しさが伝わってきたりもしますね。日常の小さな美しさを見つけて、ニッコリ微笑む事が出来る自分を、大切にしたいです。またお邪魔させていただきます(^-^*)
頑張ってる人に、「頑張れ」って激励しても無駄なので・・・。
「負けるな~」かなぁ? 判って貰えないことも色々あるかも知れないけど、負けないで下さいね。
私は明日、会社に行けるよう、、、風邪、治ると良いなぁ・・^^;
世の中の働いている皆さん。
明日からまた暑くなるそうです・・よく寝てよく食べて下さい。
自分も頑張ります。