ワタミに行く行かないって話になるよね

そういえば福山で飲んだときも、その前Sさんなんかと飲んだときも、「取りあえず“和民”に行く」なんてボクは言うのだけれど、maskalさんもSさんも「え?それは…」なんて柔らかく否定したのだけれど、きっとみんなあの社長が嫌いだったりするのかもしれないね。
地方に行って/来て、わざわざ全国チェーンの店で「ホッケ」なんてのを食べることに対しての「え?」なのかもしれないと考えているのだけれど。それはそうだと、思う。ファミレス、ジョイフルで飲むのは好きなんだけれど、この場合は、「取りあえず酔えばいいか」なんてことだし、味や接客を求めているわけでもないし、ま、取りあえずコンビニでつまみ買ってなんていうのよりはいいか、ってぐらいなもんだし…。それにジョイフルとか安いしね。
そのワタミの社長、

こんな会社に入ったらたいへんだ – 吐息の日々~労働日誌~
まったく、なにもわかってない。奥谷禮子さんにしてもそうだけど、こういうバカが露出するから困る。こういうバカが露出するもんだから、世の中の企業経営者が全員こういうもんだという誤解が蔓延する。大多数の経営者、働き方や労働条件を改善して従業員の意欲を高め、人材育成を進めようとしている経営者たちにとってはまことに迷惑な話ではなかろうかと思います。

…ニートやフリーターが増加し、正社員の椅子が得られないことが問題視されているが、それは彼らが人を必要としていないところにアプローチしているからではないだろうか。この国に働くところはたくさんある。要するに需給の問題で、労働集約性の高い業界ではいくらでも人を必要としている。
「週刊ダイヤモンド」第4219号(2008年3月8日号)

また引きで悪いのだけれど、この週間ダイヤモンドの記事についてのことなんだけれど、そんなことは全くないというのは、トヨタなんかを考えればすぐに分かることで、期間工で働いたことがある人なら、その「いくらでも人を必要としている」というのはボクたちのアプローチの仕方ではなくて、企業側が利益を優先しようとするところに問題があるってのは、今時小学生でも知っていることなのにね。
期間従業員に限って言わせてもらえば、どこもかなり人を必要としているということ、それを企業の利益だけで有期雇用にしているということ、そしてその期間になんらキャリアアップとなるような訓練もしてくれない、それどころか、正社員は短期間に多くの工程を習得できるのに、期間工は同一工程を1年、長い人なんて2年もさせられる。
『今の若い人たちには「キツイ仕事はやりたくない」という論理が通用してしまう。』ではなくて、ほとんどの期間工がその満了までに間にかなりの痛みに耐えているということ。そして、その痛みの行方が、実はフリーターやニートになるという例もあるということを、誰も考えようとしていないのではないかと、ボクは、これを読んで思ったのです。
経営側は常に努力していて「悪いのはお前らだ」なんてことで片付けるのが一番簡単な方法なのでしょうが…。
受給の問題を言ってしまえば、んじゃみんな愛知に来れば問題は解決するのか、なんてことにもなるしね。そうなりつつあるのも事実なんだけれど、地方格差ってことも、また問題だということなんだけれどね。
「この国に働くところはたくさんある」って言うんなら「この国には居酒屋はたくさんある」から、別にワタミに行かなくてもね。そういうことなんだけれど…。

3件のコメント

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    成功を加速する名言

    成功を加速する名言

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    おりえんとさん、はじめまして。
    その「恥」ってのはあると思います。それが個人の問題ではないということを分からないということも、おっしゃる通りだと思います。
    だいたい全労働者の半分が非正規雇用だなんてことになった原因が、そのマスコミのスポンサーにあるのだから、隠すほかないのかもしれないですね。
    てかマスコミも企業ですから…。

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    マスコミが、期間従業員や若者の実際の現状を(意図的に)隠しているのが、現状だと思う。
    それと我々の親の世代がTVのマスコミばかりを信用して、自分の子供達が苦しんでいる状況を全く理解していないというのも問題があると思う。まだ心の中では終身雇用が存在していていると思っているのだ。親は、正社員になれないから恥だとか言っている場合ではない。事態は非常に深刻なのだ。
    こういう親が沢山存在していることをいいことにマスコミは実際の現状をひたかくしにしているのだと思う。

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