田原工場繁盛記

米国向けを振り向けるというよりも、田原工場やトヨタ車体の吉原工場での215(ランドクルーザー200系)の生産が間に合ってない、という事情もあるのだろうし、今後さらに需要が増えるようなので、現状のままだと無理だということなんでしょうね。
ボクがいる頃も第1製造部などの1関係(プラド、ランクル、サーフ)は、かなり忙しいようだったし、それでも計画生産台数を割り込んでいたようですから、その「ツケ」みたいなものが、一気に回ってきたのかもしれませんね。噂では臨時出勤が4月にあるということだったのだけれど…。

asahi.com:トヨタ、中東向けの生産拡大 米市場の急減速で判断
トヨタ自動車グループは、日野自動車の羽村工場(東京都羽村市)で5月をめどにランドクルーザー・プラドの生産を始めるなど、原油マネーで沸く中東で需要が伸びている車種の生産を拡大する。主力の米国新車市場が低所得者向け(サブプライム)住宅ローンの影響で急減速しているため、米国向けの生産設備を振り向け、収益悪化を防ぐ。

その第1製造部のラインはトヨタのドル箱なんて言われているのだけれど、そりゃタクト50秒台で600万円なんていう高級車を1日1000台も製造するのだから、1日60億円なんてラインは多分、世界中で田原工場の第1製造部だけかもしれないと思うのだけれど・・・。
中東の利益はもちろん原油高によるものなのでしょうが、その原油高が販売不振に結びついているし、大排気量車を敬遠する理由にもなっていて、そしてハイブリッドや電気自動車などのポスト化石燃料自動車の開発ということに結びついていることを考えると、結局トヨタ(だけではないのだけれど)が儲かるようになっているようですね。転んでもタダでは起きない、というか、さすがトヨタなんでしょうね。
てか、ま、中東じゃガソリンはタダみたいなもんだろうし、燃費なんて関係なくて、それに石油が枯渇するなんて危機意識もないのだろうから、ま、火に油を注ぐというか、阿片で中毒にさせるというか、このニュース見てると、省エネとかエコなんてのが虚しく感じるのだけれど。トヨタのやってることもねえ。
「5月をめどにランドクルーザー・プラドの生産を始めるなど、原油マネーで沸く中東で需要が伸びている車種の生産を拡大する」
じゃなくて
「原油マネーで沸く中東でプリウスなどの低燃費車の販売を拡大する」
だと感動したのだけれど……。
ま、それはないか。

2件のコメント

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    確かに最大限1000台までしか製造出来ないし、50秒よりも速く出来ない。昼勤で530台が限界。反対直の人だちがラジオ体操終わって、仕事のチャイムが始まるギリギリまで製造するみたいな、でも、そこまでやると、後片付けがおろそかになり、作り忘れとかトラブる。

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    職場が近かったんですね。知ってる内容だったもので。50秒は限界ギリギリのスピードですね。

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