(1)体制に疑問を抱くとき
(2)公共交通機関に乗るとき
(3)デモ行進
(4)植物園の訪問に
(5)さまざまな目的に
これがなんの「最適な用途」か分かるひとは、きっと「分かる人」なんだろうと思う。
（2）あるいは（4）がなければ、例えば「火炎瓶」なんて物騒な答えも帰ってきそうに思っているのだけれど。まさか「火炎瓶」を持って植物園には行かないだろうから、それじゃ「有機リン系農薬」なんてことを思いつく人は、きっと少なくはないと思う。
普通に生きている人たちなら(少し曖昧な表現だし、「普通」という定義を求められても困るのだけれど）体制に疑問を抱くことがあっても、それを行動に移すことはしない、あるいは出来ない/出来ないと思っているのだろうけれど、「案外身近にあるかも」なんてことを提案してくれている、という効果もあるのではないかと考えている。
資本主義における企業の無目的なパワーゲームの結果が、地球の危機という重篤な伝染病を引き起こしたのだけれど、もうそれは企業というレベルだけではなくて、市井の人たちにも蔓延していって「お金を儲けることはいけないことですか」とは言わないまでも、その一点だけに幸福の判定基準を設けるに至っては、もう取り返しがつかないのは破壊された地球環境というものではなくて、そういった人類の精神環境（精神構造）だということなのだ。
戦争は、それがどんなものであっても、ダメージを与える。
戦争が、たとえば、原子力のように、日本人にたいしてとてつもないダメージを与えたとしても、その原子力はもうボクたちの（日本人の）生活にも必要不可欠になってゆく。道具は有史以来、痛みと快感の表裏一体のもの、なのだから、常に人類は快感を求めて開発を続ける、たとえば、回し車の中のハムスターのようなものだったり、猿だったり（猿なんだけれど）するのだろうと、考えている。だって気持ち良いんだもん。
戦争は、それがどんなものであっても、快感を与える。
高見順の「いやな感じ」の感じなのかもしれないし、実は、そういった生存するための記憶をボクたちは引きずっているのだろうと思う。

ガツンと骨に当った。俺の手に当ったそのガツンは、なんともはや、いやな感じだった。ドジを踏んで俺はあわてて、もう一度、軍刀を振りあげた。そのとき、奇怪な恍惚感を伴った戦慄が俺の肉体を貫いた。俺は○○をしていた。

全てのものは、どうして進化し続けるのか？
快適、なんて表現される、「事実」なのだろうと思うのだけれど…。
砂漠で喉が渇いて渇いて、もうダメって時に、何が飲みたいですか？
その快適さは、教えられるもののほうが多いということなのだけれど…。
そして、その快適さのための投資というものも価格に上乗せされていたのだけれど、それは常にボクたちの隣に存在しているほどの距離だったように思う。そしてボクたちはそういった開発のために、税金が使われていることも知っているし、学校なんてものも、実は「金儲け」のために行くのではなくて「快適な未来」のために行くものなのだろうから。
日本の技術、とか、日本の知識、なんてものに対して熱狂的に国民全体が支援していた時代もあったのだけれど、それら全ても「企業の金儲け」ということに置換されては、学校不信なんてことも起きるだろうと思う。
いや、今日は、そんな敗戦記念日前の憂国論とかではなくて、イヴォン・シュイナード氏のこと、そして多くの人は、彼の興した企業に対して、そしてその姿勢に対して共感して、その共感料とか期待料として代金を支払うのだろうと思う。
「なにか気持ち良いことが起きるかもしれない」というのが、希望なのだろうけれど、そういった感じが、もうトヨタなんかには見られなくて、何をやっても、そしてどんなCMを流そうが「また金儲けかよ」なんて不信感もあって、それが日本を代表する企業であることに、多くの人たちは不快感を抱いているのだろうと考えている。

最強企業トヨタが抱える深刻な悩み　「レクサスの不振」のなぜ
トヨタのような田舎育ちの会社が高級車を売れるわけが無い。本田と違ってF1に参戦したのは何時だ、あれだけ会社の規模が違うのに夢を追うという気概かまるで無い。こんな会社の車を買う奴の気が知れない。

夢も与えてくれないということなんだよね。
そして「最適な用途」というコンセプトも見えない。「金があるのなら買え」ということだけが、あの入り難い、そしてどこかヤクザの事務所みたいな黒塗りのレクサス店の奥から聞こえてきているのだけれど…。

Earth Mechanic T-Shirt
T-Shirtの「最適な用途」…。