この日に発表したのは意味があるのでしょうね。

「期間工切り」トヨタ/株主配当　たった３円分で９０億円　３０００人雇用守れる:2008年11月30日(日)「しんぶん赤旗」
また、豊田章一郎名誉会長と豊田章男副社長だけで千六百万株近く保有しています。トヨタの年間配当が一株当たり百四十円だった二〇〇七年度に、二人だけで二十二億円を超す配当を手にしたことになります。その四年分程度があれば、三千人の雇用は守れます。
トヨタでは、八年間で配当を五倍化。株式保有者の八割がトヨタのグループ企業や信託銀行、生命保険会社など機関投資家です。もうけを労働者に還元し、雇用を守ることこそ優先すべきです。

ま、いろいろ書きませんが、きっと世界一の企業にふさわしい、社会と企業との関係を、企業と労働者の関係を構築してくれるだろうと期待しています。
この時期の交代、企業が後退しても（オヤヂギャグか）経営手腕を問われる前に「金融不況」「円高」ということに出来るのかもしれませんね。まだ底を打っていないのでしょうが、このタイミングの大政奉還が殿に一番負担がないのだろうと思っています。
渡辺社長はマスコミ受けするルックスで、黙っていても売れる時代には適任だったのかもしれないですね。トップの顔としても「世界一」だったように思います;)

トヨタの大政奉還
何かが微かに壊れかけていて、そして自動車産業はこれからの２０年間で大きく変わろうとしている激動の時代、おそらくトヨタとしてはかなりの危機感を持っていて、トヨタの持つ影の部分（それにはリコール問題だけではなくて、奥田売国奴などと言われるイメージなどもあるのだろうけれど）を、創業家の復活（大政奉還というか、万世一系の維持）によって永遠というイメージと、トヨタ式もの造りの象徴としての宗家の存在を現場にまで浸透させることによって、新たな２０年、トヨタ王国を確固たるものにしたいということではないかと考えています。

なんて昨年の5月に書いたのですが、ビッグ3の破綻直前ということは、逆にトヨタの世界一を確固たるものにするということですし、降臨するタイミングはこの時期しかなかったのだろうと考えています。（ま、去年から決まっていたことなんでしょうが）
それとこれを機にバカネットも体制を刷新して、ついでにサイト上に記している「理念」の以下の部分を書き換えてもらいたいと思っています。
トヨタ自動車労働組合｜トヨタ労組の網領

1 労働条件の維持・改善
主として労働条件の維持・改善、その他経済的地位の向上をはかり、あわせて労働者の社会的地位の向上と、自動車産業の発展をはかることを目的として運動を進める。

の「労働条件」を「当組合員だけの労働条件」に、「労働者」を「正規労働者（非正規労働者は除く）」、「自動車産業」を「当組合」に。以下「労働者」という表記は全て同じに。

2 自主的・民主的運営
組合の自主的・民主的運営に徹し、政党、政府、経営者、その他特定グループなど、外部の圧力・干渉を排除して運動を進める。

この項を削除する。圧力・干渉を排除できないどころか、御用組合、企業の伝道師と言われている状況では、ほとんどギャグになっているので。

3 労働者の生活安定と産業・企業の発展は車の両輪
労働者の生活の安定が産業・企業の発展に不可欠なものであると同時に、産業と企業の発展なくして、労働者の生活の安定はあり得ない現状におかれていること、すなわち、双方が車の両輪の関係にあることを確認して運動を進める。

「労働者」を「正規労働者（非正規労働者を除く）」に変更。「双方の車の車輪関係」を「企業の車輪を回す歯車の一部」に。

4 友愛と信義を基調とした相互信頼
労働者の生活安定と、産業の発展を期するには、大・中・小企業にかかわらず、労働者の連帯感にたった団結力を基調とする運動の推進が必要であるが、現実には、大・中・小企業の労働者のおかれている条件は、必ずしも同一でない場合もあるので、大企業労働者の独善性、中・小企業労働者の依存性をともに払拭し、友愛と信義を基調とした相互信頼をもって運動を進める。

この項目を削除。ATUなどの組合の意見は黙殺するし、大企業の独善性、中・小企業、およびそこで働く労働者、非正規労働者に依存して利益を貪っている状況において、友愛、信義、相互信頼なんて、言える資格があるのか、そのことをよく考えてもらいたいと思っています。

＃コメント欄での意味不明な論争（もどき）は、削除したいと思います。