トヨタショック


ボクが自動車に乗らなくなったのは、トヨタの期間工時代に持ち込みが禁止されていて、その間に車検が切れたのでそのまま廃車にして、こうして誰からも禁止されることなく「どうぞどうぞ、レクサスでもマークXでも、エコならプリウスでも乗って下さい」という状況になったのだけれど、もうなんだか「今更面倒臭いなあ」とか「自転車でも不便じゃないし」なんて思ったし、必要がないということで、以前のように「車ぐらい持っとくか」とか「ボクの趣味は雨の日のドライブと、ダイエーでのお買い物♪」なんて拓郎さんの歌の感じの趣味もなくなったし、ましてやナンパの道具としてなんてこともデートの必需品としての信憑性も薄くなったし…などなどの理由なんだ。
車自体はそれほど高くない買い物だと思う。例えば中古車店では5万円なんかで売られているし、最近は不景気で売れないのか10万円台で「おおっ」なんて中古車があったりで、たぶん20代だったら買っているだろうね。やっぱり車乗るの超気持ち良かったりするし…。
車好きなんだ。結構ね。大型免許の二輪免許も持っていて、そんな趣味の時があったのだけれど、やっぱり一度乗らない時期が、それも長いと、趣味としては必要がなくなるものだろうと思う。なんでもそうでしょう?例えば将棋とか碁とか…。煙草も3年も吸わなきゃ、もう禁煙だし。習慣性ってものがあるしね。
と、昨日思いながら中古車屋さんの前を愛車のシボレーで通り過ぎたんだ。
それで、もしも、その10万円の車がコンビニで肉まんを買うほどの気軽さで、そしてそれを食べ忘れて流しの所に置くぐらいの容易さで、そして次の日に「あ、忘れてたよ」なんてラップして冷凍しとくかあ、なんて感じで車が買えて保管できて維持できるのならば、買うかもしれないなあ…なんて思ったんだ。
考えると、その中古車屋さんの敷地に入って、「あの~、これ下さい」ってぐらいの気軽さで買ったとしても、やれ住民票だやれ印鑑だ、それ車庫証明だ、あれ駐車場ないや、なんて複雑な手続きの前に憂鬱になってしまうだろうし…。その頻雑な手続きを考えるだけで「うわ~」って逃げ出したくなるってもんで。
それに10万円で買ったとしても、駐車場代、税金、燃料もいるし…、なんて考えると年間プラス20万円使う気になれないし…。いや昔はそれでも良かったんだよ。車持っているということ、それ自体が「希望」みたいなもんだったしね。車にまだ魅力、いや魔力があったしね。洗車したりワックスかけたりするってことが、まるで自分を磨くみたいな感じもしていたし、車選びってのは、例えば「どんな本を読んでる?」っていうような感じでもあったし。思想的だったってことなんだけれど。たぶん。「飲んだけれど『ごっくん』してないもん」的なあれでもなかったし…。
例えば2万円の値引きがあったとしても、それが魅力は魔力になるか、というと、書いてきたように、車ってのはその2万円なんてのは、今後オートマティックに半永久的に必要とされる経費を考えると、疑問なんだ。

地元商店街「トヨタ車買って」 得意先へ購入呼びかけ – はなちゃん倶楽部 医療・福祉・介護 とれたてニュース
地元商店街「トヨタ車買って」 得意先へ購入呼びかけ
 不況に苦しむトヨタ自動車を支援しようと、同社が本社などを構える愛知県豊田市の商店街連盟が「トヨタ車紹介キャンペーン」を始めた。連盟加盟の商店主たちが“セールスマン”となり、お得意さんにトヨタ車購入を呼び掛けている。

(中日新聞の記事がリンク切れしていたので…)
なんでも2万円がキャッシュバックされるらしいのだけれど…。それが起爆剤、スイッチになって販売台数が多くなれば良いけれど…。
ただ、こういうのって、例えばこの時期にトヨタ車以外の購入を考えていた人には、ショックだろうね。ここで例えば日産車を買ったら「非国民」として豊田市から非名誉市民の認定を受けないかと、そして「村八分」なんてことにならないか、なんて思っているのだけれど。
2万円という安いコストで他社製品を買わせないという縛りだったりするのかもしれないと、思ったり。商店街という、なんというか「村社会」を使うところで、そういう感じを受けるのだけれど。商店街を使わないで「2万円キャッシュバック」という方法にしないのは、きっと、道連れにしたいのかなあ、とか、株式会社豊田市ということを言いたいのか、ま、そんな胡散臭さもあって…。

田原市09年度当初予算案発表:東日新聞
 田原市は16日、09年度当初予算案を発表した。一般会計は、総額287億5000万円で、前年度当初と比べ9・2%減少。法人市民税の還付金を除いた実質ベースでは、249億5000万円、同21・2%の大幅減となった。また、法人市民税も、同93・7%減の4億4500万円を見込み、世界金融危機による景気悪化の影響を受けた厳しいものとなった。市は、市長以下特別職の報酬と課長以上の管理職手当を1割カットする方針。

トヨタショックですね、田原市も。
そう言えば、昨夜ニュースステーションに田原寮が出ていましたね。あれはミマスの奥さんかなあ。

5件のコメント

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    御巣鷹さん、こんにちは。
    御巣鷹山の近くなのかなあ。
    そうですか、無事に満了できてよかったですね。失業保険の受給資格も満たしているのでしょうから、その期間を使って、いろいろと考えることが大切だろうと思っています。
    就職には状況が悪い時期ですが、いろいろな変化もあるでしょうから、逆に良い時期だとも言えるかと思います。
    「しっかり勉強」といえば、前にも話しましたが、進学するという選択もありますしね。
    ええ、ま、また近況でもお知らせ下さい。ここに書きにくいことでしたら、メールででも…。

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    田原さんこんばんは。
    (ハタチの期間工)改め、御巣鷹です。
    昨日で一年間の契約が満了しました。
    これからはしっかり勉強して自分の就きたい職に就ける様したいです。
    期間工に来たのはこちらのブログで存在と実態を知ったのがきっかけでした。
    辛い事もありましたが良い経験になりました。
    この一年、毎日こちらのブログを拝見させて頂きとても励みになりました。
    これからも拝見させて頂きます。ありがとうございました。

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    >北斗星さんへ
    そうですね。
    ボクの実家も田舎なので、やはり車がないと不便ですね。ですから一家に2台とか。
    3人に1人が非正規にした張本人ですからね。「エコ替え」なんてのを考えついたとしても、それがローンシステムだと気がつきますよね。
    >魔界騎士さんへ
    たぶん、多くの人は社会的な影響がなければ、トヨタは倒産しても良いと思っているのだろうけれど。ま、自動車産業が徐々になにかにシフトしてゆくなり電化してゆく過程で、トヨタが消滅…かな。

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    地球温暖化らしいから 車は少なくして バスやタクシーを使えばいいね。 車が減産してるから 地球も喜んでるよね?

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    まさか仮設寮が全部カラになるとは思わなかったですねぇ…。
    自分の場合、北海道に移住する前にあわてて免許を取りましたけど、実際には北海道でも車なしで暮してますよ。
    イナカなら車なしでは無理でしょうけど、そこそこの地方都市ならなくても平気ですね。どころか、札幌などでも中心部への通勤には車は使えません。ましてや東京では、駐車場もないし、時間も読めないし。
    都市化が進むと、車は負担が大きくなりますね。一方で、車も持てない限界集落も増えている。
    そのせいもあるのか、今の若い世代は金があっても車は買いませんね。これだけモノや情報があふれると、車が豊かさのステータスではなくなるんでしょう。
    「車?別に欲しいと思わない。なくても不便じゃないし…」
    一昔前なら、まずは女にモテるためには車だったんですけどね(笑)。
    なおかつ、激増した非正規雇用では車を買う金もなく、ローンも組めない。これは自動車産業の自業自得ですね。
    環境問題というより、車が若者の関心をひかなくなったということに自動車産業も早く気づくべきです。

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