銭ゲバ(4)恋愛論

バレンタインデーだから、と言うわけではないのですが、銭ゲバ第4回目を見た感想のタイトルは「恋愛論」にしてみました。
人はどうして人を好きになるのでしょうか?
そしてそれはどうやって完遂されるのでしょうか?
そのひとつの方法として、今日2月14日があることも確かですよね。好きということを表明する日、あるいは、好きであるということを確認する日。
その次は、となると、デートをして、というか肉欲のアペリチフとしてのデートなのかもしれませんね。逆算して考えるほうが面倒臭くなくて良いのかもしれません。チョコ-告白-デート-Hなんてことよりも、H-チョコ、のほうが単純明快だろうし、その問題の解決、ということが人類だけではなくて、全ての生物においての課題なのだから…。
幸福ということが人が人を好きになる、恋愛感情の発端なのではないかと思っています。
その幸福が例えば「銭」だとすると、人を好きになる理由は「銭」だし、その恋愛を完遂させるということは「銭」を手に入れること、というふうに考えると、風太郎の行動は軽蔑すべきこと、というよりも、普通にボクたちの隣に存在していること、でしょう。
ピュアな恋愛、プラトニックラブ、なんてことは、もう随分と古めかしい陳腐な言葉のようにも感じています。恋愛の最終段階が結婚、ということならば、既に死語になってしまっているようにも思います。履歴書で結婚をする現在のあり方には、銭の臭いがしているようにも感じています。
就職も結婚も「活動」して、安定ということが一番の幸せだというロジックを組み立てる。その安定という幸福の度量衡は銭の量と同じだろうと思っています。
「ムダだもん、あのお金、すぐ消えちゃうよ最低バカ兄貴」「大切なお金捨てたのと一緒だもん」「大切なのは心だよ」「大切なのは人の心」だと、食堂の人たちが言う。(食堂の人たちは「モラル」「宗教的なもの」「本当の幸福」「銭の対極」なのですが)
その「非銭」的なピュアなプラトニックな精神生活を、実は風太郎だけではなくて、多くの人が忘れてしまっている、忘れていなくても出来ないでいるということへの警鐘、アンチテーゼ。
「心なんかじゃ生きていけないんだよ、使えよそのお金。しょせん銭ずら」という風太郎。店の前にお金をわざと落とす。しかし食堂の人たち(モラルや宗教的なものの象徴としての)は、警察に届ける。
第4話の冒頭で「価値観」ということを風太郎が口にしていました。その極端な例が風太郎であって、多くの人たちが同じような価値観の元に生きているのが今の世の中なのでしょう。それが市場主義、資本主義、あるいは経済という数値化された、銭が幅をきかせる世の中なのですから。なんと言おうと、このボクたちが生きている世の中が「風太郎化」しているのですから。そういった世の中では、「しょせん銭ずら」と言って、罪を犯すことも起こる。それがまかり通る。
そしてその後にタイムカードを押す場面が繰り返される。何度も何度も…。
「銭」は「時間」によって決められる。人は操り人形のように「時間」にコントロールされる。そして「銭」にコントロールされる。幸福を獲得するために。人生は「時間」と「銭」によって決められる、のでしょう。タイムカードを毎日毎日押し続けて…。
その時間というのは、なにも「今」だけではなくて、「過去」にも遡って、人々をコントロールしようとする。それが風太郎やその父親の言葉「たまたまちっと喧嘩が強かっただけ」「たまたま金持ちの家に生まれただけだろうが」なのでしょう。
「たまたま」ということのために、そこから抜け出せない人たち。そういう人たちが目指すものは、やはり「銭」なのでしょう。風太郎が数奇な、というわけではなくて、普通にそれは行われているということです。
方法。幸福への道。
恋愛とは何なのか、結婚とは何なのか、そして幸福とは何なのか、ということを、バレンタインデーに突きつけようとしているのが、先週の銭ゲバだったように思います。
#って、強引に突きつけているのはボクなのだけれど…。
で、次は親殺しになるのかなあ…。

5件のコメント

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    komariさん、こんばんは。
    お金が変える、というか、貧困が変えるとのでしょうね。原動力がお金なのでしょうけれど、それがどういう向かうかということなのだろうと。
    生きるだけのお金…。
    みんなお金好きだから。基準は金の量ってことなんだろうし。偏差値みたいなもんで、高ければ高い程良いのかなあ。
    ボクも今はぎりぎりの出費なのですが、それでも、たまに食べたいものとかあったりで、我慢しなければならないし…。欲望にきりがないのですかねえ。
    幸せも、そこそこで良いだろう、って思えるのかなあ。そこそこの男で良いだろ、とか。

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    はじめまして。コメントさせてもらいます。
    昔、チャップリンが
    「少なすぎるお金は人を不幸にし、多すぎるお金もまた人を不幸にする」
    と言っていたような気がします。なんか番組で見たので。
    何度も結婚した結果がこれですよ。
    お金は人の心を変えるんですよ。凄いですよね。
    銭ゲバいつも見てます。風太郎の気持ちもわかるし、見てると辛いですが…。
    なぜ、人って生きていくだけのお金で満足できないのでしょうかね?

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    負けないさん、こんばんは。
    そうそうチョコです。アンチョビはまた別ですよ。たぶん。オイルサーディンは、油漬けかな。ボクはそのまま食べるよりも、煮物なんかにしてましたけれど。
    お仕事ですか。ま、そういうお中元とかお歳暮とか、あと、年賀状とか暑中見舞いとか、ないほうがいいのかもしれませんね。
    というか縁がないのですけれど。
    でも、貰うのはうれしいけどね。

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    やはりチョコでしたか
    オイルサーディーンてアンチョビとはまた別なんですかね?
    そうだ今日はバレンタインデー とはいえ泊まりで仕事しているので無駄なお金(義理というか職場を円滑に保つためのチョコ代)を使わなくてすみそうです。

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