穂の国豊橋ハーフマラソンの朝に

春はあけぼの・・・
日曜日の朝、駅へと続く道はゆったりと横たわっていた。ちょうど脱皮を終えた生物に思えた。週末の喧騒、女たちの香水、酔っ払いの吐瀉物、生臭い精液、それらの混じりあった匂いは、春の風にすっかり吹き飛ばされてしまっていて、空気が宝石のように輝いているように思えた。
忙しい朝だったよ。
第一回穂の国豊橋ハーフマラソンの開催日で、駅から豊橋陸上競技場までのお客さんが多かった。駅->陸上競技場->駅->陸上競技場というピストン輸送。距離は短くて、それに同じことの繰り返しだと面白くないと言う人も多いのだろうけれど、忙しいことは精神的に楽だと思う。
1時間、1時間半と待っている時間と言ったら、病院の診察の順番を待つような感じで、少しの緊張感がずっと続いて、ときどき逃げ出したくなることもある。ゆっくりと寝るなんてことも出来ないし、雑誌や本を読むなんて余裕もなくて、やっぱりなんだか嫌な時間なのだ。
タクシー運転手は高血圧の人が多いと聞いたのだけれど、きっと慢性的な寝不足と持続的な緊張感から血圧が高くなるのかもしれない。運転中も緊張しているし、血圧が上がった状態なのだろうし…。
勤務時間も長いので、スポーツをするなんて余裕もないだろうし…。ギャンブルをする暇はあったとしても…。そしてギャンブルでまた血圧を上げているから四六時中高血圧症状な人が多いのかもしれない。
長くやれる職業ではあるのだろうけれど、きっと平均寿命は短いかもしれないね。
忙しい朝だったのだけれど、今日の売上はイマイチだった。さてと、龍馬を見て寝るか。
豊橋駅前大通り
豊橋駅前大通り、朝なのだ

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