天皇誕生日に考えたこと

天皇誕生日、そしてクリスマス。イルミネーションやツリーでキリストの誕生日を祝う人は多いのだけれど、天皇の誕生日に国旗を掲げる人はかなり稀だ。そしてブッダの誕生日なんて知っている人もかなり少ないだろうと思う。それが良いことなのか悪いことなのかは分からないのだけれど、きっと「経済効果」なんて神の言葉の前にすべては正当化されるのだろうと思う。それがこの国の原理なのだし。
街宣車から「君が代」が聞こえる。どうせなら「天皇陛下万歳」なんて叫びながら、クリスマスケーキを売っている店を糾弾すれば良いのに、なんて思ったりする。祝日に稼働している企業もついでに襲撃すれば良いのに、なんて思ったりする。
「神の子はみな踊る」という村上春樹さんの作品があるけれど、「仏の子はみな踊らされるだなあ」なんてひとり笑っている。この国は昭和20年8月15日に終わったのかもしれない。せめたオレが生きている間だけは平和であってほしいと思う。後は野となれ山となれだ。この国どころか地球さへ滅亡しようが知ったことではない。
忘年会もこの週末で終わりだろう。クリスマスイブはタクシーは暇だ。家庭持ちは家族団らん、恋人たちが出歩くとしても、例えば繁華街からラブホなんて短距離の利用が多いので暇だ。ひとり出歩くのも虚しいし、まして男同志のアベックなんてもっと悲しくなるだろうし、とにかくほとんどの人が家にいる。なにがなんでもイブは家にいるのだからタクシーなんて暇になる。
そういえば今年はあの曲が流れてこない。「きっと君は来ない」という例のあれだ。今年は一回も聞いていない。というかテレビを見ている時間が短いからかもしれないけれど。
子どもたちは冬休み、そろそろ企業も冬休み、官公庁の御用納めは28日なのだろうか。タクシードライバーには夏休みも冬休みもない。休もうと思えば休めるのだけれど、なかなか長期休暇が出来るほど会社は優しくもないし、休んだ分収入は減るので、躊躇ってしまう。
18きっぷで旅に出たいと思ったりする。いつものように野宿して凍える夜を過ごしてみたいと思う。休日はいつもダラダラ、グダグダ、ウダウダと過ごしてしまう。洗濯と掃除、買物と炊事…。このオレひとりの面倒をみるのも大変だと思う。そう思うと主婦はもっと大変だろう。3食作って片づけるだけで1日が終わってしまうような日々ではないかと想像してしまう。それはそれで面倒だろうね。
チャイムが鳴ってクロネコヤマトの人が来た。いつものように昔の仲間から酒が届いた。それがオレと過去との唯一の接点。そして唯一の救いだったりもする。酒を飲んで、酔ったところで良いことなぞあるわけではないのだけれど…。
さてと風呂に入るか。
鯛
めでたい。(注:国鱒ではありません)

3件のコメント

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    てめえが生きてる間だけよければええだ!てめえみてえなグズ共がいるから日本がおかしくなるんや!やる気がねぇ奴は死ね!てめえみてな泣き言ばかり詩人の様に語るゲス野郎を見るとヘドが出るわ!野宿をしてえだの苦境を経験した事に酔いしれて悟った様な人間ぶりやがってよ!野宿ぐれえ、やった奴なんざゴマンとおるわ!偉そうに人生語るんじゃねえ!生温い生き方しとるくせによ!

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    牟呂さん、こんにちは。
    輝ける未来はまだまだ待っていると思いますよ。
    ボクは特に望まないのですが…。

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    私が住む隣の駅前には右翼系の街宣車が来ますが、いつも軍艦マーチとか軍歌です。彼らにはブレはありません。 
    私は、山下達郎の「クリスマスイブ」や辛島みどりの「サイレントイブ」や稲垣潤一の「クリスマスキャロル」を聞くと、彼女もいて輝ける未来が待っているものと思い込んでいた大学時代を思い出しますが、私はそれをエネルギーに変えられるようになりました。 さぁ勉強勉強!

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