「ノルウェイの森」観たよ
映画『ノルウェイの森』観た。
ノルウェーの森
「ノルウェーの森」がビートルズの曲だというのを知ったのは、村上春樹の同じタイトルの小説を読んだときだった。もうずいぶんと前の話なんだけれど、maskalさんが住んでいたアジスアベバのスタジアム近くのアパートにその本があって、というか、彼が持っていて、何かの拍子に「これはいいよ」とすすめられたことがあった。
20年前のこと
1988年のことだった。もう20年も前になる。
そのノルウェイの森が映画化された。ボクは見に行くつもりはなかった。小説でもアニメでも実写版になり映画化されると、それまでイメージしたいた原作の風景や情景、主人公の声や容姿なんてものとずいぶんとかけ離れていて、がっかりさせられることが多いからだ。
それでも松山ケンイチくんはあの「銭ゲバ」での鬼気迫る演技以来好きな俳優のひとりだし、なんとなくワタナベくんも、きっと、村上春樹さんの原作に近い忠実度になるのではないかと思ったりもしていたので、見に行こうかなあ、とは考えていた。
それよりなにより「見に行かない」と誘われたので、それを断る理由がなかった、ということだったのだ。
どうなんだろう、やっぱり原作を読まないと分からないことが多いように思った。原作にダメージを与えるほどの失敗作ということではなかった。しかし、原作のプロモーションビデオという感じもした。それは印象的なシーンだけを画像化したような、感じ。そしてそのシーンの台詞をキチンと忠実にしゃべらせたということなんだろうけれど。
松山ケンイチくんは良かったよ
ま、それでも、それはそれでよかったと思う。やっぱり松山ケンイチくんはよかったし、水原希子さんも印象的だったし。そうそう森下愛子さんに似ていて、それはそれで驚いたんだけれど。永沢さん役の玉山鉄二さんの腹回りの肉にはちょっと笑った。
ベッドシーンでは下着を脱がなかったのでそれほどいやらしくならなくてよかったかな。声には驚かされたけれど。声と言えば、監督の口に対する思想みたいなものが感じられた。それは言葉(長い台詞)とか声(言葉だけではなくて喘ぎ声とか泣き声)とか、それに、ま、ワタナベくんをいかさせる直子の口とか。監督のというか、ボクの受け取り方なのかもしれないけれど。
広い映画館にはボクたちを含めて4組しか入っていなかった。
ああ、そう言えば、そんなことも含めて、今頃になって映画のシーンなんかが蘇ってくる。「ノルウェイの森」小説を読んだ時ほどの衝撃はなかったものの、きっとまた何十年たっても思い出の中に鮮やかによみがえるのかなあ、なんて思っている。
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ジュンさん、こんにちは。
「相性」ですか。それはあるかもしれませんね。
「代わるものがあったから」が無いのが春樹さんの小説かもしれませんね。救いがないというか…。
そういう生き方もありなんだ、という共感は与えることができたとしても、ワタナベくんの生き方がボクたちに希望を与えるということではないのだろうし。
ありがとうございます。また。
ありがとうございます。1Q45も読み始めたけど、途中で挫折しました。海辺のカフカは読んでいません。村上春樹の小説は私は相性が悪いのかもしれません。
私が好きなのは東野圭吾とか宮部みゆきとかです。東野圭吾の白夜行は大好きで、小説もドラマも見ました。私の上に太陽はなかった。でも暗くはなかった。それに代わるものがあったから。それによって私はいつでも夜を昼と思って生きていくことができた。っていうようなセリフがあって、そこが本当に好きです。
ごめんなさい。自分の話で。
だから、本が出ると話題になる、田原笠山さんのブログを読むと気になる村上春樹の世界にも入っていけたら素敵なのかなと思っています。
お仕事お疲れ様です。お体を大切になさってください。
ジュンさん、こんにちは。
ボクは最初は一気に読みました。それから何度か読みましたけれど。「海辺のカフカ」も好きな小説です。「1Q45」はまだ読んでいませんが。
そうですね、映画を見てからだと読みやすくなるかもしれませんね。映画は映画として別物ととして捉えてもいいだろうし…。
ええ、また映画の感想なんかをお聞かせください。
こんにちは。ノルウェイの森小説読み始めたけど、途中で挫折した記憶があります。
この記事を読んで、映画見たくなりました。話題の小説がどんな話か興味あったので、でも小説は読み切れなかったので、映画なら分かりますよね!映画見てからなら小説も読みやすいかもしれないし。
田原笠山さんが時々書くノルウェイの森のセリフも印象的で気になっていました。
また映画見たら感想送ります。