東尾理子さんと倉田真由美さんが教えてくれたこと

やっぱり婚活なんてのは胡散臭い宗教みたいなもんだ。
それでも、入信によって無事結婚して幸せになるのなら(なったのなら)誰にも文句を言われる筋合いのものでもないのだろう。それどころか、やっぱり信じる者は救われる、求めよ、さらば与えられん、ということなのだろうから。
いまだに婚活サイトと出会い系サイトの違いがオレには分からん。いやシステム上の問題ではなくて、構造的に同じだろうということだ。少し前のテレビドラマ「婚カツ!」の視聴率が低迷したということの裏には、オレと同じようにそういう活動にたいして胡散臭さを感じている人が多いからだろうと思った。
『婚カツ!』空前の大コケ 視聴率9.4%は月9史上初の一桁!?
いったいそれが本当の愛の姿なのか?という疑問。就職と結婚をほぼ同なじように捕捉しているところになにか嫌悪感を抱く。もう生理的に嫌なのだ。嫌なものは嫌なのだ。あ~婚活カップルを見るだけで嫌!
その点、東尾理子さんやくらたまさんはエライ。23歳年上のオジさんと結婚し、離婚暦タップリの1000人斬り男と結婚したのだから。愛とは理屈や活動ではないということを教えてくれたのだ。オレはそう思う。打算的な結婚の多い世の中に対してのアンチテーゼのようで、あるいは女と男との本質みたいなことを考えさる機会を投資的結婚というまるで相場師のような婚活男子女子に与えたと思う。
そうしてなによりも世間のオレを含めたオジさんたちに勇気と夢を与えてくれた。何度離婚しようが、どんだけ女性経験があろうが、50歳を過ぎようが、愛が全てさ、なんてことを。まだまだ大和撫子は捨てたもんじゃない、と思った人も多いはずだ。それまでは、男の価値=金、将来性なんてことだったのだけれど、もしかしたら違うかも、ということを教えてくれたということだ。
ハッキリ言うけれど、婚活で結婚したカップルはセックスレスになりやすい。
男あるいは女として見ていないのだから。優良企業、あるいは優良株、動物として持っているエロチシズムを金銭を基礎とした将来的安定というものと引き換えたのだから。堕天使なのだ。
結婚というのが、もう全く違う意味を持ってしまったということだ。偽装結婚に近い物を感じる。それが胡散臭いという臭いの元なのかもしれない。
そしてもうひとつハッキリ言うけれど、婚活カップルは仮面夫婦だ。
だからレスになりやすいのだけれど、たぶん取っ組み合いの喧嘩もしたことがなければ、本音で話したこともないはずだ。さらけ出すことが出来にくい。そして草食系と言われるうわっぺらの優しさはたっぷりと持っている。けっして怒鳴ったりはしないのだろう。どこかでストレスフルな生活を強いられる。結婚とは人と人のことではなくて、結婚という社会生活上の形式なのだから、とにかく結婚していればいいのだ。そのストレスから将来的にEDになりやすい。これもハッキリ言っとく。
素のままの男/女と出逢って「だって好きになったんだもん」ということが大切なのだ。石田純一さんの恋愛論にはそういったものが伏流として存在する。だから不倫文化を論ずるということなのだ。愛は全てを超越するということだ。年齢も所得も学歴も離婚暦も容姿もなにもかもを取っ払って裸になったときに好きか嫌いかということだけなのだ。そしてそれが人と人の関係の正しい姿なのだ。
あなたは友達を作る時に条件を出すのですか?そういうことです。結婚だから、なんてのは、どうもうそ臭くて、たぶんそういう人は、全てにおいて打算的に生きているのだろうと、ついつい思ってしまうのだけれど?
最後に岡本太郎さんの「強く生きる言葉」というのを引用します。

金と名誉を捨てたら人間の“生命”がのこるんだ。
つまり、人間のほんとうの存在だけが残る。
金と名誉を拒否したところに、
人間のほんとうの出発点がある。

ま、幸せになればそれで良いのだろうけれど。てか、人の結婚は犬も喰わぬって言うしね。
ふたりの女性と、そして二組の夫婦のことを考えながら書いてみました。
#のりぴー心配だね。
ボクの足と花

2件のコメント

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