Ladies first でいいのかなあ

日本の男も優しくなったのだろうか、それとも下心があるのだろうか、あるいは逃げられないためにだろうか、タクシーに乗るのもレディー・ファーストが一般的になったように思う。見ていてほとんどの男たちがそうする。ミニスカートだろうが着物だろうがそうする。
そんな男たちの様子を見ていると常識ってのも怖いものだなんて思ってしまう。一晩たてばその常識なんてのは簡単に覆されてしまうということを、この国の人たちは1945年8月15日に経験したのだけれど、とにかく常識なんてのは少し疑ってみるぐらいのほうが良いのだろうと、思ってしまう。
タクシーの席順は運転席の後席が最上席なのだけれど、どうなんだろう、たとえば事件事故なんてことがあって咄嗟に車外に出なければならない事態になった時に、歩道と反対側の運転席側は対向車や後続車が走っているのでとても危険である。
衝突の場合に運転手が楯になる、ということも考えられるけれど、今どきの車はエアバックが装備されている。もちろんタクシーには標準装備されている。
ま、そんなリスクマネージメントということよりも、奥の席だと出入りが面倒だと思うのだ。ミニスカートだと下着が見えてしまいそうだし、最悪の場合メクレテしまうだろうし、着物だと帯とか裾がどこかに当たるとか擦れてしまうとか…。とにかく狭い車内を窮屈そうに奥にスリスリ腰を動かす姿は見ていてかわいそうな気もする。助手席側のほうが明らかに簡単に乗車、下車できると思うのだけれど。
「ありがとうございました」と釣銭を渡して、男が先に下車する。その後をスリスリと腰を動かして座席を移動している時に、太もも、その奥の下着なんかが見えたりする時がある…。きっと先に外に出て待っている男も見ているに違いない…。
そうなると二人の男に見られた女性というのは…。ま、ミニスカなんて見られてなんぼのもんか?
それでも礼儀として習慣化し常識化してしまっては下着が見えようが泥酔して乗車が困難だろうが、妊婦だろうが病気だろうがスリスリ、クネクネ、ドッコイショ、なんて感じで車に乗らなければならないのだろうなあ、なんて思っているんだけれど…。
紅い花

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