We love China.

ところで、上海万博はどうなんだろう。
史上最高の入場者数を見込んでいるということだったのだけれど、サッカーワールドカップが始まると、テレビもラジオも雑誌もあまり報道しなくなったように感じる。報道するにしても影の部分のほうが多いようにも思う。
万博が終って日本のように高度成長、明るい未来が待っているかというと決してそうではなくて、もうパクリという思考停止に陥った国民性、文化にこれ以上の発展はないようにも思ったりしている。
それでもこの国は中国に支えられている。衣食住、Made in China、ボクたちは中国にかなり依存している。いや、かなり依存している、というよりも中国なくして生きていけない状況なのだ。
ボクたちが大好きなユニクロやダイソーも、ギョーザや肉まん、農産物に海産物、鉛筆にノート…。ボクたちは中国に包まれ、中国に満たされ、中国に育ててもらった。
輸入だけではなくて、輸出も中国という大市場に依存している。ボクたちは中国に大きくしてもらった。
豊橋市、広小路や松葉には夜な夜な綺麗なお姉さんが街角に立つ。俗に言う立ちんぼなのだろう。「お兄さんマッサージ、気持ち良いよ」と、道行く男たちに声をかける。いったいどこでどうやってそういう行為をするのか分からないのだけれど、男たちは値段の交渉をすると恋人のように路地に消える。
いや、皮肉でこういうことを書いているのではない。グローバル化した世界では、需要供給というシステムは人口によって配分される。10億人もいる中国人がその10分の1の人口の国に来て、そして商売をするというのは必然的、自然な流れなのだ。
そしてその10倍の国に物を買ってもらうということも道理なのだ。
あと10年もすれば、寂れた松葉小路はチャイナタウンになり、有楽町あたりには中国人娼館が出来るかもしれない。あの街角のお姉さんたちの相手は日本人の酔っ払いから、中国人の観光客にかわるのだろう。「日本人ケチね」なんてお断りされるのかもしれない。
そしてボクたちタクシードライバーのお客様のほとんども中国人になっているのかもしれない。もうそれはどう足掻いても止められない流れのようにも感じる。だって、それが大量生産大量消費というこの国の選択したシステムだからだ。
そのことを憂いているのではない。ボクたちの喫緊する問題はというと、とにかく営業収益が上がることなのだ。ただそれだけのことなのだ。それがボクたちにとっての幸福なのだから。
豊橋市広小路のマッサージ女子たち
広小路、深夜、タクシーと綺麗なお姉さんのたむろする処

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