木村カエラさんと天使性
そういえば木村カエラさん、婚約したんだね。妊娠5ヶ月だとか…。
「結婚するという友達、じゃあセックスするんだね」だったか、そんな伊藤比呂美さんの詩を思い出した。確か初期の頃の詩だと思うのだけれど(調べたのだけれどどうも分からない)、結婚ということはたとえどんな女性であろうとセックスをするということ。そして伊藤比呂美さんの言う「胎児はウンコ、出産は排泄の快楽」なんてことになる。
そういったこと、例えば挿入行為や排泄行為、ウンコとかオナラとか、とかけ離れた人たち、というか天使性を持ったひとりが木村カエラさんだと思うのだけれど、それが今回の慶祝の報道で「あ、そっか、人間だったんだ」みたいな驚きとか哀しみとかの重なった複雑な心境になった人も多いのだろうと思う。例えば、子供の頃、父親と母親のうめき声の正体を知った時の驚きのような。
エジプスコンプレックスはそのあたり(父親と母親のセックスを知った時)から方向転換をする。その声を聞くことは成人への通過儀礼で重要なことだと思うのだけれど、最近の核家族化超気密個室化住宅では通過しないで大人になってしまう。そのことが草食系男子の増加に加担していると、ま、あくまでも推論なんだけれど、そう漠然と考えている。
そういった現在の住宅事情で育った若者たちにとってカエラさんの結婚、妊娠は、初めて聞く「その声」なのかもしれない。多くの男子たちは衝撃を受けたのだろう、と思った。若者ではないボクも、ちょっとなんだか驚いた。その「なんだか驚いた」というのは、やっぱりカエラさんの持つ天使性みたいなものから感じられることだろう。
宮崎葵さんの結婚の時にも似たような感覚だった。
うまくまとめられないのだけれど、ボクたち男の気持ちの中には「一生処女でいてくれ」みたいな願望を持つ女性がいるのかもしれない。それが母親だったりしたのだろうけれど。
う~ん。
豊橋駅タクシープール前の2本並んだ標識の間に座る女の子…