震災ボランティア、阪神の4割の理由

東日本大震災から4か月。まだまだ復興とはほど遠い様子だ。テレビや新聞の報道量も月日とともに少なくなっている。まだ4か月前のことなのだけれど、遠い昔の出来事のように感じる。被災地との距離と比例して、そういう思いも強くなる。ボクたちはあまりにも忙しすぎる。
ボランティアの数が阪神大震災の時の4割ほどしか集まっていないそうだ。朝日新聞では「首都圏からの距離」をその理由に挙げている。確かに今回の被災地は遠い。阪神大震災の時にはできた首都圏から日帰りボランティアなんてのも難しそうだ。
被災地が広範囲だということも要因なのかもしれない。いざボランティア活動をやろうと思っても、どこに行けばいいのか分からない。それは地理的広範囲さだけではなくて、受入側の数の多さということもあると思う。
例えば、この週末、ボランティアに行こうと計画する。どうするのだろうか。まずは「どこに行くか」ということを決定しなければならない。東北三県、岩手、宮城、福島での災害VC(ボランティアセンター)、復興C(センター)の数がそれぞれ24、12、30か所、合計66か所もある。
そのどれかに決めなければならない。ボク/あなたならどうする?
各地のVCのサイトや東日本大震災 ボランティア情報 – gooなんてウェブサイトを見ながら決めるのだろうか。そして「行けばどうにかなる」的に、とにかく行ってみるのだろうか。
そうなると地域格差が生じないのだろうか。例えば人気のある地域、知名度の高い地域なんてところにボランティアが集中するということが起きているのではないだろうか。
とにかく行くことが大切なのだろうし、行かなければ何も始まらないのも確かなんだし、いろいろ考えるよりは行動しなければならないのは確かなんだけれど、もう少しボランティアしやすい受け入れ態勢なんてものが国単位、自治体単位で出来ないものかと思うのだけれど。「行けばなんとかなる」としても、そうなると効率的ではないだろうし。
復興省なんてのを立ち上げたのだから、そこが受入窓口となって分かりやすく活動しやすいボランティアマップなんてものを作れば「ちょっと行ってくるか」なんて人がまだまだかなりいると思うのだけれど。
夏休みになって学生さんたちや企業単位での参加が増えるだろうけれど、暑さがボランティアへの参加を迷わせるなんてこともあるだろうし…。「じゃあ、お前が行けよ」なんて言われても…。会社が行った日数分を年休で処理しますよ、なんて言ってくれると今持っている年休全て使って、なんてことは考えるけれど…。長期どころか休みを取れない人も多いのだろうね。
暇なのでボランティア参加者数のグラフを作ってみた。
東北大震災ボランティア数グラフ1
東北大震災ボランティア数グラフ2
東北大震災ボランティア数グラフ3
東北大震災ボランティア数グラフ4
全国社会福祉協議会のデータを利用しました
ボランティア活動者数の推移 – 全社協 被災地支援・災害ボランティア情報

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