探しものはなんですか?

タクシーに忘れ物をした場合、どうしますか?
……。
乗ったタクシー会社が分かれば、そこに電話して、例えば「20時頃、豊橋駅から佐藤町まで乗ったのもですが、財布の忘れ物はなかったでしょうか?」と聞きますか?
忘れたということをすぐに気づけば良いのですが、数時間、あるいは翌日になって、なんてことになると、あなたが乗ったタクシーには何人もの人が乗ってしまっているわけだし、見つかる可能性はかなり低くなると思うのですが…。運転手がネコババするってこともあるし…。
少し前、加護亜依さんがタクシーに忘れた携帯電話を海に投げ捨てられる、なんて事件をおぼえている人もいると思うのですが、そういうことは…どうなんだろう…「ある」と思います。
どうして「ある」と思うかというと、だって面倒でしょ?
業務中に、あるいは業務後にその「拾得物」のことで時間を割かれるなんてまっぴらだし…。「じゃあ、持ってきてもらえますか」なんてお客様のリクエストがあったとしたら、もっと面倒だし、時間のロスだし…。
そんなことなら、センターから「忘れ物はありませんか?」なんて問い合わせがあったとしても、例えあったとしても「探したけれど見つかりませんでした」なんて言ったほうが楽だし。
タクシーの中に忘れたから、なんて安心してはダメですよ。タクシーの中ってのは路上と同じですから。いや路上より性質が悪い。密室ですからね。
そういえば先日の中日新聞に「カメラが戻りホッ」なんて記事がありました。

結婚式での祝い酒に酔い、帰りのタクシーにカメラを忘れました…
大切なカメラだったのでわずかな望みを託していました。運転手さんありがとう。

まあ、タクシー運転手としてはこの記事を読んで、ちょっと嫌な感じがしたのですよ。だってタクシーの中に忘れていて「わずかな望みを託」さなければならないってことがね。
まあ、ボクがこういうことを書くこともなく、ほとんどの人がタクシーの中に忘れ物をすると「戻ってこない」と思っているってことなのかなあ…。
どこに忘れたか分からない状況ならば「わずかな望み」だったのでしょうが、「帰りのタクシーにカメラを忘れました」ということで「わずかな望み」なんて書くのは、どうなんだろう、きっとこの人は「タクシーに忘れ物をしたら戻ってこない」という認識だったから「わずかな望み」になったのでしょうし…。
まあ、タクシー運転手なんて信用おけない職業なのだから、車内に忘れ物をしたら「わずかな望み」しか残っていないと思うのが世間一般の常識なのかもしれないですね。
そう思われてんのなら、携帯電話だろうが大切なカメラだろうが、これからはポイ捨てで、センターから問い合わせがあったとしても「探したんですけれどありませんでした」と言っとくかなあ。そのほうが面倒じゃないし。
たとえ「いや100%お宅のタクシーに忘れた」なんて人がいたとしても「次にお客さんを乗せたので」なんて言っとけばいいだけだし。
こんなことを美談として掲載する中日新聞も中日新聞だし、こんな投稿をする人も人だと思うのだけれど、どうなんだろうね?美談なのかね?
中日新聞 タクシーの忘れのも記事

4件のコメント

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    ホンマに心も狭い奴やな。

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    こんにちは。
    初めてブログを拝見しました。
    この投稿だけを読んだ感じでは、運転手を疑うというよりも、後で乗った客にネコババされるのを恐れて「わずかな望み」と言っているように思います。
    運転手がすぐに気付いてあげるのが本来なんですけどね。

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    英彦山さん、お久しぶりですね。
    タクシーは密室ですから、運転手が「知らない」と言えば立証が難しいかもしれないですね。
    いくらビデオ撮影していたとしても、次にお客さんが乗るわけだし…。そのお客様も密室でのことですから…。
    まあ、運転手も面倒くさいので、なかったことにしたい、と思うでしょうし。きっと。

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    こんにちは。 お久しぶりですね。 お元気でなによりです。 タクシーでは ないけれど バスにバックを忘れて バス会社へ連絡したら 『ありますよ~』 との返事で ホッとした事が ありました。

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