高速バス事故で考えたこと
デフレと事故。
そんなに驚くような事故でもない。
だって、毎日それ以上の人が交通事故で亡くなっているのだし。
これまでも、そしてこれからも、こんな事故は起きるんだし。
そんなに珍しい事故でもないのに、どうしてこんなに大騒ぎするのかも疑問。
ただ、今回も内部留保をたっぷりと貯めこみエコカー減税や補助金なんて優遇をされながら、人件費という社会投資を抑制している企業の、この事故での責任は大きい。
デフレと事故の因果関係
今のデフレスパイラルの最大の責任は人件費を単純にコストとして計算してきた企業にある。全労働人口の三割以上が非正規雇用になり、同一労働非同一賃金が格差社会を造り出した。その格差がハイリスク国家を造ることになる。
どういうことかというと、例えば結婚しない/できない人たちは将来のことなんかは考えないようになる。ボクもそうだ。そうなると環境などの安全については不感症になる。単純に自分たちが生きている間だけ安全ならいい、そう考えるから、多くは原発賛成だ。エコカーくそ食らえなのだ。
河川が汚れることを分かっていたとしても、排油は下水にそのまま流す。食用油だけならいいけれど、自動車のオイルなんてのも流す。ゴミの仕分けなんてのも面倒なのでしない。それどころか缶だろうがビンだろうが燃えるゴミ。リサイクル料なんて払うのももったいなから、野山にポイ捨て。環境なんてくそ食らえなのだ。
貧困事故
格差がモラルを奪う。家族の喪失が思考を奪う。犯罪は狂暴化する。
人件費という社会投資を怠ってきたものだから国のシステムは老朽化するばかりで、ついには崩壊の危機をむかえている。デフレ・バッドスパイラルが起きている。
格安の賃金労働者が、格安賃金の運転手の運転する格安運賃のバスに乗る。
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超格安の賃金労働者が、超格安賃金の運転手の運転する超格安運賃のバスに乗る。
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超超格安の賃金労働者が、超超格安賃金の運転手の運転する超超格安運賃のバスに乗る。
もうどうにも止まらないのである…。デフレが事故を誘発する。
企業が抑制し削減を続けるコストのつけを払わされるのは結局国民ってことなのだ。安く便利になるということとの裏で、企業は利益を確保するかもしれないけれど、ボクたちは社会的コストをかなり支払わされていて、今回の事故のようなことまでもあっさりと起こってしまうということなのだ。
そしてそのリスクも年々高まっているということなのだ。
過去20年間の年間交通事故死亡者推移 – Yahoo!ニュース
日本の将来も考えられないなら死んでくれ。売国奴野郎が!