花見(さくら2013年)

豊橋駅ビルの中にあるたごさくのお姉さんが妙に色っぽくてその手を一生懸命に見ていたらなんかタコの足のように思えてきた。今日の朝、8時ごろに、急に花見に行くことが決まって、その花見弁当をたごさくに買いに行った時のことなのだ。社交的な、というかおしゃべりなオヤジならきっと「おねえちゃんサービスしてね」なんて軽口を聞くのだろうけれど、あいにくボクは初対面の人に声をかけられるほど楽しい人間ではないので、押し黙ったまま、ただ一生懸命に見ていた。あんまり見すぎたのでこんな真夜中になって、その手が夢に出てくるなんてことになってしまったのだ。
きっとボクが社交的で、情熱的で(それに若かったら)、明日のお昼も、そして週に何度かはその手の持主に逢いに行くのだろうと思うのだ。その夜にはきっと手の夢を見てしまって、その手の虜になってしまうに違いない。そしてその手なしには生きていけなくなってしまって…、なんてことにはならないのだけれど、世の中にはきっとそういう人がかなりの数いるんだろうし、たぶん黙っているとしても彼女/彼の手(だけ)を愛してしまっているんだろうと思う。
そうそう、花見に行った。
天気予報では雨だったり、朝方はポツリポツリと降っていたんだけれど、お昼になる頃にはお日様も見えてきて、とても暖かな日、花見日和だった。今年は魔法瓶に熱燗を入れて行った。きっと誰もその中身がお酒だとは気がつかないだろう。お茶け、ではなくて、お酒なのだ。
平日なのでやっぱりそれほど人は出ていなかった。というよりも祭りの期間ではないからなんだろう。明日からさくらまつりで、屋台が出てイベントがあって、週末できっと桜の名所はうっとうしいほどの人なんだろう。そんなところで花見なんてするのはまっぴらなので、週末はいつものように引籠ってしまう予定なのだ。
もう4月かあ…。
翌日しらぬ日和を花の盛りかな(井月)
豊橋公園で花見2013年

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