若者の職業訓練、タクシーどうでしょう?
若者の職業訓練に二種免許取得とタクシー乗務を行うのはどうだろう。考えてみた。
その前に、若者もだけれど、世の中もタクシー業界も高齢化問題を抱えている。
運転手の平均年齢56.6歳というデータもある。
タクシー業界は、定年過ぎに入社する人もいて、元気ならばいつまでも出来る。まさに、我が国の高齢化社会における雇用を支える業種である。
タクシーで雇用問題解決
高齢化のみならず雇用問題解決の鍵となる、はずだ。なぜならば、これまでもセーフティネットとしての役割も果たしてきた。それがタクシー業界である、と思う。
運転手になるためには二種免許が必要だ。免許は入社後に取得させてくれる。免許取得、乗務研修、すべて入社後に行う。入社すればよほどの事がない限り、すぐにでもプロドライバーになれる。過去の経歴も問わない。それがタクシー業界だ。
ということもあり、雇用問題だけではなくて、実は犯罪者の更生施設としても貢献をしている。
また、「子ども避難所」とか、コンビニの「タクシー立寄り所」のように、地域の防犯に協力している現在の町火消、め組の辰五郎ってのがタクシー運転手なのだ。
なぜ人気がないのか
これほどまで国や社会に貢献していても職業的地位は低い。
「将来なりたい職業」ベスト10どころか100にも入らないかもしれない。
新卒者がエントリーシートを送ってくることもなければ、面接にくることもない。海外の貧困救済のためになんて青年海外協力隊に応募する若者はいても、国内の雇用問題と更生問題解決のためにタクシー会社に応募する若者はいない。
村上龍さんが「13歳のハローワーク」で紹介したとしても、例えば子どもが「ボク/わたし、大人になったらタクシー運転手になる」なんて言ったとしたら、きっと親御さんは猛反対するだろう。そして逆にタクシーというものを呪うかもしれないし、村上龍さんに抗議のメールを送るかもしれない。
社会貢献していてそしてこんなに楽しい職業なのにどうしてみんななりたがらないのか不思議でたまらない。きっとこれまでその楽しさを伝えてこなかったからだろうと…。というか、蜜の味は秘密にしておきたいと…。ライバルが増えるのを運転手自身が抑えたから…。なんてことだろうと思う。
確かに事故というリスクは常に付きまとうけれど、それはどの職業でも、一般ドライバーでも同じこと。たぶん、人身事故率ってのはタクシー運転手のほうが低いはず。チノパンのような死亡事故を起こしたなんて聞いたこともないし…。
若者の職業訓練にタクシーを
ということで、補正予算につけられた600億円の若者の職業訓練に対する予算をタクシー業界に使わせていただくというのはどうだろうか。二種免許も無料で取得してもらい、月々の給料プラス15万円を支払うということにすれば、若者もこの業界に入ってくる。タクシー会社にしても、願ったりかなったりの制度なのだ。
交通権の問題もからめて、今後は介護タクシーや福祉タクシーなんてものの需要が高まる。地方では通学にタクシーを利用する自治体も現れている。車を売るために税金をたっぷり使うのではなくて、クルマを利用するために税金を使う税制度の改革が必要なのだ。そして運転できない人たちの足代わりになるタクシー業界に若者を雇用するために、600億円が使われるってことに、誰が異議を唱えるのか、と思うのだけれど…。
目玉は、失業中や非正社員の経験しかない若者を雇う企業への支援だ。こうした若者を非正規で雇った上で、プログラムを作って訓練すれば、月15万円を最長2年間支給する。さらに正社員にすれば年50万円を最長で2年間支給する。対象年齢は35歳程度までにする方向で調整している。新制度のため補正予算案に600億円を盛り込む。
朝日新聞デジタル:若者の職業訓練、企業に月15万円 子育て対策も拡充へ – 就職・転職
クルマだけではなくて馬車とかリキシャーなんてのだと人気が出るかもね。


年収は、手取りだと、200万円弱って感じですかね。稼ぐ人はこの倍はいきかすけれど。まあ、独り暮らしだと、これで全然問題ないですけれど…。
僕はブログ主さんと同世代で今は愛知県内で工場派遣してます。 タクシー業界に就職を真剣に考えていますが、さしつかえなければ教えて頂きたいのですが、実際の年収はどのくらい見込まれるのでしょうか?