若者、子育て支援について

若者、子育て支援について、東愛知新聞1月13日付の「古今東西」を読みながら考えた。(改行位置を変更しています)

金で人の価値が決まったり精神練磨ができるのか。何でも“支援は金”と。あきれた“金権愚策”が出た。

 

企業に“お金あげます”精神的…人嫌い…悩み抱える若者も採用正社員にすれば「一人15万円(苦労せずにいいもうけ)出します」と。厚労省。“小役人根性”の新政策バラマキ。

 

「人を金で売り買い」卑劣な「白狐社鼠」(城を住処で食い物にする)の考えそうなこと。受け売り政治が政策発表とは笑止。一方の鵜も発表“鵜呑み丸飲み”大卒就職先が決まっても昨年十数万人が就職せず。バイト暮らし。

 

そんな“身勝手自分主義”多数若者。雇用側も役立たず・就職側もやる気なし。半年で退職続出したらどうする。結果は明らか。

 

論語に説く「人にして信なくばその可なるを知らず。大車?(くびき)なくば何を以てこれをやらん」と。人間の身で信頼できない者が何の用に立つ。牛車に軛がなかったら牛車を走らせることができようか

 

まさに道理外れの為政の理逆撫での愚策。小手先の愚策よりまず信頼に足る若者へ人間教育の第一歩からの出直しが優先である。

若者、子育て支援

政府が、今年度補正予算案に「若者・子育て支援」として2200億円を盛り込んだことを言っているのだろう。若者の職業訓練、企業に月15万円 子育て対策も拡充へ (朝日新聞デジタル)(*1)

確かに、その効果には疑問はあるとしても、「昨年11月時点(原数値)では全体が4.0%だったのに、15~24歳が6.5%、25~35歳が4.9%だった」という若者の高い水準の失業率をどう解決するかというのが、この国に課せられた喫緊の問題であることは異議をはさむ余地もない。そして、その方法(政策)をどうするかということ、その一つが今回の政策。だとすれば、若者に対してこれぐらいの金は使ってもいいのではないのか。

この記者は失業者の苦しみを知っているのだろうか。

どうしてその十数万人が就職せずにバイト暮らしをしているのか、その原因を分かっているのだろうか。そして今の就職活動の状況を知っているのだろうか。「精神的…人嫌い…」になぜなるのか理解しようとしているのだろうか。いつものように「介護でも、タクシー運転手でもなんでもあるじゃないか」なんてことを押し付けるのだろうか。

「就職先が決まった」人たちのほとんどが、彼らの第一志望あるいは第二志望なんてところではなくて、十数社、あるいは数十社にエントリーしてやっと「決まった」就職先なのだ。もうその時点で自尊心なんてものははく奪されてしまっている。それは多くの失業者が感じるもので、中には失業鬱になる場合だってある。ボクだってそうだった。そして彼らの言うように「介護でもタクシー運転手でもなんでもあるじゃないか」という道を、ある意味泣く泣く選んだのだ。

そういった「就職先」に果たして希望に満ちで入社出来るのだろうか。

中にはブラックという企業もあるだろう。就職浪人やバイトする人たちの多くは、彼らの希望する仕事に就きたいと願う人が多いのだ。なんでもいいからどこでもいいから就職しろ、なんてことを大人たちが言うものではないと思う。それは大人たち(この記者のような老人たち)の言い分なのだ。

いや、この政策をとやかく言う前に、現状の失業者対策について細かく分析して批評してくれ。それが報道に携わる人の責任ではないのか。例えば職業訓練校、これにどれほどの税金が使われているのか、そして就職率、離職率なんてものを細かく調べて「金権愚策」なんて書いてくれ。あるいはエコカー減税なんて「企業に“お金あげます”」政策を分析してくれ。

国家が企業がステレオタイプの若者、ちょうどトヨタのラインで黙々と働く若者のような人たちを造り出してきたのではないのか。そして若者の多くはトヨタのような大企業に勤めることが幸福だと洗脳されてきたのではないのか。

豊橋市や田原市の農家がその15万円を使って、若者を雇用する。

その中から就農する若者が出てくる。そんな使い方だってできるはずだ。「企業」と聞けばすぐに大企業しか想像できない人たち、そしてその予算の使い方もイメージできない人たち、そういう老害もこの国のひとつの問題だと気付くべきなのだ。

という前に「白狐社鼠」は「城狐社鼠」の誤植だということに気づかないところで、あなたたちに甘えがあるのだよ。夢も希望も見いだせない社会を造り出してしまった責任ってのは、なにも政治だけにあるいは当の若者だけにあるわけではないだろうに…。

"白狐社鼠

*1

若者の職業訓練、企業に月15万円 子育て対策も拡充へ

朝日新聞
http://www.asahi.com/business/update/0109/TKY201301080869.html(現在はリンク切れしています)

政府が、今年度補正予算案に「若者・子育て支援」として2200億円を盛り込むことが8日、わかった。失業中などの若者を雇って職業訓練した企業に、1人あたり月15万円を支給する仕組みを新設する。保育士を増やすため、1人あたり160万円分の学費を貸し付ける制度もつくる。

 

若者の失業率は高い水準が続く。昨年11月時点(原数値)では全体が4.0%だったのに、15~24歳が6.5%、25~35歳が4.9%だった。

 

目玉は、失業中や非正社員の経験しかない若者を雇う企業への支援だ。こうした若者を非正規で雇った上で、プログラムを作って訓練すれば、月15万円を最長2年間支給する。さらに正社員にすれば年50万円を最長で2年間支給する。対象年齢は35歳程度までにする方向

朝日新聞デジタル:朝日新聞社のニュースサイト

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失業うつの日々

5件のコメント

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    何でもいいから就職しろとの考え方が結果的にブラック企業を延命させているような気はしますね。長い目で見ればそのような企業が淘汰される事が社会全体の利益につながるとは思っていますが色々難しいとは思います。
    ブラックの定義も人によって様々ですが概ね激務・低賃金・定着率が低い・法を遵守しない・人を育てる事をしない・地域社会からよく思われていないといった辺りではないでしょうか。
    職業訓練の仕組みなんかもどこかで思い切った改革が必要だとは思うけど高齢・障害・求職者職業支援機構などの抵抗があるのではないかと思ったりします。
    突き詰めればいい学校とは何か、いい大学や高校に入る意味は何か、大学や高校は何のために存在するのかとまでなってしまいますがこれの答えは簡単には出せません。

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    就職できない、できてもブラック企業だったりする若者は子供の頃勉強しなくて高卒か誰でも入れるような大学に入って遊んでいたような人達ではないでしょうか。
    一流大学卒であればそれなりの企業に就職しています。
    それでも以前ならそこそこの会社に入れて普通の生活を送れたんでしょうが、日本の国力が落ちて、誰かを犠牲にしなければ繁栄を維持できなくなっています。
    かつては東南アジアの人々を低賃金で働かせて日本が繁栄していたが、今や日本人の一部の若者まで苦境に追い込んでいます。
    まあでも日本は他国よりはましな気がしますが。

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    マック難民、ネットカフェや健康ランドなんてところよりは安価な宿泊所としてマックを利用するひともいるみたいですね。
    慈悲の心かあ…幸せだと思っている人はすくないかもしれないけれど…。それでも凍死や餓死なんて不幸も少ないのかなあ…。
    まあ、100%有効に使われるってことはないでしょうけれど、その中から何割かが…。今の失業保険制度、職業訓練、そして生活保護制度なんてことを考えると、企業での職業訓練ってのは効果があるかなあ、なんて思っています。
    逆にダメージを受けるかもしれないけれど。
    新浪さんもきっとコンビニ店員の正社員化をするかもしれないし…。

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    ま、名義上派遣会社の「正社員」が増えるだけのような気がします。
    そういえば産業競争力会議とかいう謎の新設委員の竹ナントカさんは派遣会社の会長でしたね。旨い汁だなぁ。

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     夢も希望もないですね・・・。日本は、息苦しいですね・・・。労働者を使い捨てといて、何を信じたらいいのでしょう。「効率」という言葉も、好きじゃないです・・・。なんの役にも立たない、精神論とか根性論も・・・。新聞に、「マック難民」の記事が載ってました。同じ年代で、身につまされました。前も書きましたが、「慈悲の心」はあるのでしょうか?救われたいです・・・。本当に、今の社会で、皆は幸せと思ってるのか疑問です。話はそれますが、体罰(暴力)で自殺した高校生、かわいそうです・・・。形を変えた暴力って、家庭でも、会社でもあるでしょうね・・・。やりきれないです・・・。誰だって、生きる権利はあるのに・・・。

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