入学祝にスマホを贈る前に約束したいこと

あの頃、ボクたちの入学祝と言ったら、なんだったんだろう、例えば腕時計だったり万年筆だったりしたのだけれど、最近ではスマホが多いと聞くし、入学シーズンの今「入学祝にスマホを贈る」なんてキーワードで今朝のワイドショーでも子供たちのLINEによる「既読スルー」なんてイジメの問題が取り上げられているのだから、その割合はかなり高いのだろうと思う。腕時計や万年筆なんてものよりはなんて割高なお祝いなんだろうね。
確かにスマホなしでは、グーグル先生なしでは暮らせないほど、ボク/ボクたちはスマホに依存している。ボクがこうして知らない街で知らない人に囲まれて、ひとりぼっちで生きていられるのはスマホ、ネットがあるからだったりする。
クルマなしの生活はできても、スマホなしの生活は考えらない。それは本当に幸せなことなんだろうか、なんて思っているのだけれど、その疑問についてもネットで調べたりするのだから、幸不幸なんてことの前に、命よりも大切なものになっているのかもしれないね。依存している、というか、中毒というか。
きっと、スマホをお祝いにもらい本人たちよりも、あげる親御さんたちのほうが心配事が多いのだろうね。本人たちにとっては、無限の可能性みたいなものが手に入ると思っていて、SoftBankとかauとかdocomoとかのキャリアの、ボクには解らない違いを解っていて、通話という本来の目的なんてものとは違うところで選別しているのだろう。それは、あの頃ボクが万年筆や自転車、旅なんてものに求めたようなもので、いつの世にも誰もが経験することなんだろう。
一年前にブックマークした記事、ちょっと話題になったのだけれど、子供たちにスマホを渡す時にこんな「約束」をすると良いかもしれないし、今のボク/ボクたちにとっても大切なことが書かれていると思う。
母親が息子に教える「iPhoneの18の約束」大人でもいちいち納得の中身 : J-CASTテレビウォッチ

(1) このiPhoneは私が買った。あなた(息子)に貸している。
(2) パスワードは私が管理する。
(3) これは電話。鳴ったら出ること。
(4) 学校がある日は午後7時半、週末は9時に親にあずけること。
(5) 学校に持って行ってはいけない。メールする友だちとは直接話しなさい。会話は人生のスキルです。
(6) 破損したら、修理はあなたの責任。
(7) ウソをついたりバカにしたり、人を傷つけることにテクノロジーを使わない。
(8) 面と向き合って言えないことはメールで送らない。
(9) 友だちの親の前で言えないことをメールしてはいけない。
(10)ポルノ禁止。情報は私と共有。知りたいことは私かパパに聞いて。
(11)公の場では電源を切るかマナーモードにする。
(12)大事な部分の写真をやりとりなどしないこと。インターネットは巨大で強力。消すのは難しい。
(13)写真やビデオのすべてを記録する必要はない。自分自身の体験を大切に。体験は永遠に残るもの。
(14)ときどき家に置いていきなさい。携帯は生き物でもあなたの一部でもない。これなしでも暮らしていけ   る。取り残されるのを恐れず、器の大きい人間になりなさい。
(15)いい音楽をダウンロードして聴きなさい。視野を広げなさい。
(16)ワードゲームやパズル、知能ゲームで時々遊びなさい。
(17)上を向いて歩きなさい。周囲の世界に目を向けなさい。会話をしなさい。グーグルで検索をしないで思   考しなさい。
(18)約束を守れなかったら没収します。もう1度話し合い、はじめからやり直しましょう。あなたと私は常に   学んでいるチームメイトです。一緒に答えを出していきましょう。

結局(1)なのだから約束が守れなかったら(18)になるということは当然なのだ。そしてこの約束はボクたち大人の約束でもあると思う。道具はうまく使えば幸せが得られるし、使われてしまったら悲しいことになるということだ。それはスマホに限ったことではないのだけれど。
さてと寝るか。
さくら2013年 向山公園3月28日

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