One Love

マララ・ユサフザイさんのノーベル平和賞は感動的だった。一年前の国連でのスピーチは圧倒的で、スピーチというよりも説法を聴いているようだった。

One child, one teacher, one book and one pen can change the world.
Education is the only solution. Education First.

こういったスピーチはダイレクトに感じたほうが良いし、ダイレクトに訳したほうが良いんだろうと思う。要するに「ペンは剣よりも強し」なんてことよりも、「ひとりの子供が、ひとりの先生が、一冊の本が、一本のペンが必要なんだ」なんて風に。

実際、発展途上国には本もペンも、そしてその使い方を教えてくれる先生も、だいたい教育を受けることさえできない子供もいる。そんな状況なのだ。たぶん、これを読んでいるみんなには想像できないぐらいの貧困があって、子供は歩くようになれば働くし、特に女の子は水汲みや家畜の世話、農作業、そして年頃になれば売られて売春婦になる、そういったことはいくらでもある。

ペンやノートがない。それを買うお金がない。

そうやって「イスラム国に行けば現状打破や!」などとって考え出す日本人が増えるのかしら。
かめはめは | 2014/10/12 08:04

前のエントリー非正規よ大志を抱けにいただいたコメントなんだけれど、そうではなくて、「ボランティアに行けば現状打破や!」なんて考えてくれる人が増えると良いと思う。
期間工や派遣社員なんてことよりも、どうなんだろう「one teacher」になる道だってあるはずだ。そう思ったのだ。

それにこの国の貧困なんてアフリカやアジアの発展途上国に比べれば、実はたいしたことがなくて、例えばペンを買えないなんてこともなくて、学校は無料だし、図書館に行けばこれまた無料で本が読みたいだけ読める。本屋で立ち読みもできるし、高校や大学に行けるお金がなければ貸してくれるし、通信高校や通信大学なんて方法も、ありとあらゆる「豊かさ」がボクたちの前にはある。ボクたち自身が one child にだってなれる、とういうか、ボクたちこそが one child にならなければならない時代なのだろうと思う。

貧困だ格差だとと騒いでいる若者の前には豊かさが転がっている。世界中の人がそれらの「one」によって変わることができると、ボクたちに感じさせるのだ。

非正規よ大志を抱け。まだ君たちの前には夢も希望も転がっている。車なんて作っている場合じゃないのだ。鉄鎖のほか失うべき何ものをももたないのならば、非正規よ大志を抱け、なのだ。

エティオピアの少女

1件のコメント

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    お願いします。
    よくわからなかった

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