As time goes by
「タクシー運転手って集団生活が苦手な人が多いですよね」
なんてことを昨夜Gさんに話した。
「ボクもそうなんですよ」
「そうは見えないけれど」
なんてGさんが言うものだから、少しだけボクの昔のことを話した。本当は、自給自足をしてひっそりと暮らすことに憬れていたりもした。中学3年の時に「新しき村」に行ったことも話した。
「誰とも話さなくても平気だし…」
ボクが反対にGさんの立場だったら、そんなこと言われたとしても、どう答えればいいのかと思ったのだけれど、「でも本当に独りっきりになったら…」なんて答えてくれた。
たぶん、集団生活が苦手、というよりも、社会に適応できないのだ。規格外、異形なんてのがボクなのだろうと、思う。そんなことを言うと「田原さんが規格外だと、ここにいる人の半分はそうなっちゃいますよ」なんてGさんが言った。「きっとみんな似たようなものだけれど、自覚するかどうかだけで…、自覚している人は案外正常かもしれないし…」
「でも、私生活のボクって変ですよ」
「どんな風に?性癖とか?」
「変態ってこと?」
「変っていうとそっちを想像しちゃって」
「う~ん、まあ、変態かもしれんなあ…」
「じゃあ、きっと、ここが『新しき村』なのかもしれないね」なんて言おうと思ったけれど、なんとなくそれ以上言うと他人を傷つけるような気がしたのでやめた。それ以上その話題をすると面倒くさくなりそうな予感もした。
きっと変態なボクのイメージをGさんは持ってしまったかもしれない。キチンと否定しとけばよかった、なんて少しだけ後悔した。
そんな話をした次の日にグリーンカレーを作った。ペーストを買って、ココナッツミルクとナンプラーでちゃんと作ってみた。
休日にグリーンカレーを作って、昼間から酔っ払っている中年の男…。夢はホームレスとなって旅をすること。それはそれでとっても普通のことのように思うし、誰にも迷惑をかけているわけでもないのだから、悪いことでもないと思う。ただ、ボクのような人が増えるとこれまたこの国が衰退するばかりだなあ、なんてことも少しだけ考えているのだけれど、世の中きっと物欲のカタマリみたいな人のほうが多いし、本能的に欲望を満たすように仕組まれているので、たぶん、大丈夫なんだろうと、なにが大丈夫か分からないけれど、そう思いながら、カレーの辛さに悶えているのだ。
ということで、もう6月だね…。外は雨だよ。
>しろさんへ
スパイラル期間さんも書かれている通りです。ちなみにボクもボデー課でした。たぶん、色覚異常者はボデー課に配属されるのかな。完成車に近づくと色が関係るするし。
>けんちんうどんさんへ
どうも。
なんとなく失語症の五月でした。五月病ではないのだけれど…。
いつもありがとうございます。
>スパイラル期間さんへ
上にも書きましたが、ボクもボデー課だったので、きっと色覚異常の人はボデー関係なんでしょうね。まあ、色のない世界と言えばそうなんですが…。
昔は理化学工業系はダメだなんて言われてましたけれど。
現在、田原配属でボデーの溶接確認の作業してますが、色覚異常でも全く問題無しの作業ですよ。
田原笠山 さま
1か月近く、ブログを更新されていませんでした。
毎日、ブログを閲覧しても、更新されないので、田原笠山さんはお元気なんだろうかと、
ずっと思っていました。
今日、久しぶりにブログの更新を拝見しまして、安心いたしました。
田原さん、こんばんは。
そうなんですね。返信ありがとうございます。
色覚異常者が仕事を探すとき、健康診断に色覚検査の文字があるとドキッとしますよね。
実際に働いたことがある方のお話を聞けて良かったです。ありがとうございました。
しろさん、こんにちは。
それを理由に採用されないということはありません。業務が限定されますけれど。
色覚異常は昔ほど差別されていないと思います。色覚異常のボクが言うのだから間違いないです。
初めまして。私は弱度の色覚異常です。
期間工に応募しようかと思っているのですが、
色覚異常で落とされることはあるのでしょうか。ご存知でしたら、是非、お教えください。