身売り

身売り、金に困って身体を売ってしまう、ことが美しく語られることがある。多くは旦那や親の不始末が原因だ。『居酒屋』のジェルヴェールだって男共に原因がある。

落語『文七元結』も人情噺だ、というけれど、お久が父親のために吉原に身売りする。「親孝行の熱病に浮かされて身売りする娘」1 なのだ。

人情噺でも親孝行でもなく、とんでもない話なんですよ。実は。

さて、日記も5日目になった。相変わらず、前日のことを翌朝に記すというスタイルだが、これはこれで正解。というか、己の呟きを記録するのに正誤はないだろうが…。

水汲み

美味しい湧き水があってね、という話ではない。スーパーの「純水」とか「アルカリイオン水」を汲みに行くことも日課になっている。これは一日空けることもある。

水道水が不味い、というわけではない。それに、その「純水」とか「アルカリイオン水」が美味しい、というわけでもない。水汲みでもしなければ、外出をしないからだ。(ああ、隠遁と言いながら、なんという不純さ。)

その水を汲みためにカードを作る、という面倒な作業までした。そうしてボクに外出の機会を与えてくれ、無料の水を飲ませてくれる。(ありがたい)

散歩

夕方には散歩もしている。18時にもなると、外はすっかりと夜で、一日の早さを感じる。(ああ、これも隠遁と言いながら、時間の気配を感じている不純さ。)

というか、旅には足腰の頑強さも必要だからね。と、今日は何をしようか、と、これまた、予定を組むなんて不純な考えを起こしている。)もう己を「身売り」から解放したはずだったのに、そう考えている朝なのだ。

2023年12月5日の夕食 餃子キムチ鍋

夕食:餃子キムチ鍋、チューハイ

昼食:ちゃんぽん

『嘆きのテレーズ』イヴ・アレグレ監督美しき小さな浜辺

そういえば、嘆きの…のホテリエ、ジョルジェット役のマリア・ピア・カジリオは「ウンベルトD.」のマリアで、『パンと恋と夢』を今日は観る予定。

ミシンを借りた。みかんをもらった。よく寝た。

  1. きだみのる『気狂い部落周遊紀行』(冨山房百科文庫)p.11

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