見淸淨句是菩薩位(11日目の6) 2008年10月29日 四国遍路 迷故三界城 見淸淨句是菩薩位とは、「理趣経」にある偈なのだけれど、意味は「欲心を持って異性を見ることも、清浄なる菩薩の境地である」ということらしい。 理趣経 - Wikipedia 真言密教では、「自性清浄」という思想が根本にある。[…] 続きを読む
日輪、半島の朝陽は夕陽になった(11日目の5) 2008年10月29日 四国遍路 迷故三界城 14時30分に吉良川の休憩所を出発して、奈半利町を目指した。ホテルなはり、がその時のボクの目的地だった。そしてそこには安眠とか安心とか慰安なんてことが約束されていた。楽園がそこにあった。 羽根を過ぎて羽根岬手前から大夕陽[…] 続きを読む
歩き遍路は幸せですか?(11日目の4) 2008年10月29日 四国遍路 迷故三界城 歩き遍路の人たち、通し打ちで40日から50日かけて歩き続ける人たちは、幸せなのだろうか、と思う。その長い時間、歩いて四国を巡礼する時間があるということ、そしてその体力があるということ、そのことだけを考えると、幸福なのかも[…] 続きを読む
ご利益はありません、痛みは快感になりますか?(11日目の3) 2008年10月29日 四国遍路 迷故三界城 ご利益はありません。 遍路をして何か変わったのだろうか、なんて考えていた。というよりも遍路中も「何になるんだろう」と思っていた。どうしてこんなに辛い思いをしなければならないのかと。雨の日には特に思った。ねぐらの決まらない[…] 続きを読む
御厨人窟、室戸(11日目の2) 2008年10月29日 四国遍路 迷故三界城 御厨人窟は弘法大師空海の修行の地だ。 かれが室戸の先端にせまり、ついに最御崎の岩盤に立ったときには、もはや天空にいる思いがしたであろう。(…)この巌頭に立てば風は岩肌をえぐるようにして吹き、それからのがれるためには後方の[…] 続きを読む
室戸、そして転げ落ちて朝が始まった(11日目の1) 2008年10月29日 四国遍路 迷故三界城 室戸の朝は、ベンチから転げ落ちて目がさめた。バス停のベンチの幅は身体の幅とほとんど同じだった。身体半分動いたら60センチ下の地面にそのまま落ちるというベッドだった。寝袋の中に入っている肢体は何の防御もできなかった。手は反[…] 続きを読む