カスバの女

「ここは地の果てアルジェリア、どうせカスバの夜に咲く、酒場の女の薄情け」という歌詞なのですが、工藤静香や少し昔だと薬師丸ひろこが映画の中で歌っていましたね。

「カスバの女」といういう歌です。フランスの外人部隊の兵士と、若い頃は母国フランスのムーランルージュで踊っていて、流れ流れてアルジェリアの兵士相手の娼婦になった女の物語です。

つま先に穴が開いた安全靴(1)つま先に穴が開いた安全靴(2)
身も靴もボロボロ(その2)こんなに変化しました

今回のワールドカップに出場したコートジボアール、チュニジアという国は、フランスの植民地でした。これらの国以外にフランスは世界中の国を植民地化していました。(優勝したイタリアもそうですが。)フランスの植民地政策はそれらの国の公用語をフランス語に変えましたから、旧植民地の人びとにとってはフランスへの移民はそれほど難しいことではなかったように思います。

フランスチームを見ていて、まず思ったのは、アフリカ出身者だろう選手が多いということでした。(旧植民地出身者やその子孫、海外県の人などです)アンリもそうですね。人種は違っていたのですが、言語によるコミュニケーションがうまく取れているからでしょうし、言葉とは別の文化も移植していたでしょうから、そう違和感がなかったですね。セリエAとかプレミアムリーグの試合を見ているせいもあるかもしれませんが。

ジダンは「カスバの女」の舞台であるアルジェリア移民の子供だそうです。今回の頭突き事件の発端は、イタリア選手がジダンの出自のことを罵ったと言われています。「テロリスト」と言ったとも噂されていますが、それもアルジェリア国内のことであって、それをジダンに絡めて言うというのは、言ったイタリア選手が咎められてしかるべきことだと思っています。

歴史が生んだ人々、ジダンやアンリ、そういった人びとは、ボクたちには計り知れない深重な悲しみを抱いて生きているのだろうと思います。そういう人がフランス代表としてピッチに立つ、その時に彼らの歴史の中で初めて、自分達がどれほどフランスを愛しているかを表現できる日なのかもしれません。それはまた逆に歴史という呪縛から解放される日なのでしょう。

ですから、そのことに一番触れられたくなかったのかもしれませんし、ボクはそう思っています。

期間従業員もそうですね。同じ職場で働いていて、在職者だとか期間だとか、あるいは派遣だとかいう垣根みたいなものは、本当はないほうが良くて、みんなトヨタの製造員として働けるほうが良いに決まっていますものね。愛社精神は正社員しか持ってないだろうということはないと思うし、良い車を作ろうという責任感みたいなものも、正社員しかないということもないでしょうから。

そういった心を作るのも、実は会社だったりするのでしょうね。幸いボクの組のGLは、ボクたちをやる気にさせる人なので、ついつい「よっしゃ~、やったるか~」と、ピッチに、いや職場に立っているのです。

3件のコメント

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    http://world-world.org/8341838B83578346838A8341/

    アルジェリアアルジェリア(正式名称:アルジェリア民主人民共和国)は、北アフリカに位置するアラブ諸国のひとつ。首都はアルジェ。北は地中海に面し、東はチュニジア、リビアと、南東はニジェールと、南西はマリ共和国|マリ、モーリタニアと、西はモロッコと接する。.

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    両国兄貴さん、おひさしぶりですね。
    ボデーやプレスとは限らないですよ。丸Aなんてのもこうなりますよ。
    ボクは、中は無事でした。ま、中敷を替えていましたが…。

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    おぅー、ボロボロの安全靴、なつかしい!
    まさにボデー課、プレス課の連中の安全靴!
    中もボロボロで靴下なんかあっと言う間に穴が開いちゃうんだよね。

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