トヨタ子会社、期間従業員を関連会社に紹介

「有効活用する」っていう意味が分かりませんね。トヨタ期間従業員という労働力を商品化して、それを子会社がトヨタ本体の賃金より安い値段で売るということでしょうか?「労働ダンピング」なのでしょうか?

「こっち(トヨタ本体)ではダブついているから、そっち(関連会社)に、あっち(子会社)を使ってまわすよ」ってことで、三方一両得と言うことなのでしょうね。

トヨタ自動車子会社のトヨタすまいるライフ(愛知県豊田市)は15日、トヨタ本体の期間従業員経験者を関連会社に正社員として紹介する事業を来春から始めると発表した。トヨタは約1万人の期間従業員を雇用、正社員登用制度もあるが受け入れは一部にとどまる。人材確保に苦労している関連会社に紹介、経験者を有効活用する。
トヨタ子会社、期間従業員を関連会社に紹介・NIKKEI NET:企業 ニュース


塀の中の…

期間従業員に再就職先紹介この記事を書いたときも、どうも嫌な感じばかりしていたのですが、今回のように「有効活用する」なんて書かれると、どうも労働力が商品化されて、安く売買されているように思います。確かにコストは安ければ安いほど利益は上がりますし、そのコストダウンの果て無き追求がトヨタの創意工夫制度だろうし、TPSだろうと思います。しかし、労働力までもをこうも露骨に「有効利用し」「トヨタ本体より安い関連企業にまわす」なんて言われると、いったい期間従業員の人権はどこにあるのかと怒りさえ覚えます。

それでトヨタへの社員登用希望者は納得して、トヨタ社員よりも安い関連会社に行くのでしょうか。正社員だったらなんでも良いのでしょうか?「仕事があるだけでも良い」ということもありますが、それに地方の工場に比べれば関連会社でも条件は良いかもしれません。でも、これって、どこか間違っていると思いませんか?ま、思わなければ「有効利用」されれば良いだけの話なんですが…。

それに関連会社の社員の人たちがなぜトヨタ本体よりも安い給料で働かなければならないのかということも、もう少し考える必要もあるかと思います。確かに、関連企業がトヨタよりも賃金が安いといっても、地方の町工場よりは良いかもしれません。それは、地方出身者が多い期間従業員にとってはトヨタより安いけれど魅力的かもしれません。しかし、トヨタ並の雇用条件を出せば、関連会社も人材確保できるでしょうし、そのためには人材を紹介する前に関連企業の利益が増加することのほうが初めに行なわれるべきではないのでしょうか?

そのうち労働力の100円ショップなんて出てきて、「日本製労働力は仕入値が高いから、中国製で…」なんて言って、出稼ぎ手帳ではなくて労働手帳が発行されて「made in Japan」なんて書かれている、なんてことに…。てか、もうそういう感じですよね。

3件のコメント

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    こんばんは。
    「ああ、三河平野」ですか。多分、自動車工場のことは映画化されないでしょうね。例えば、プーさんは牛が殺されて食肉用パックにされるシーンを見たことあリますか?あれと同じことなのかもしれません。見てはいけないもの、写すのがタブーなものとボクは思っていたり…するかも;)

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    誰か、昔の映画で「ああ、野麦峠」のパクリでいいから「ああ、三河平野」って、映画創らないかな~。

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    たらい回し、使い捨て、労働者を人と思わない、期間工は奴隷、正規は神、それが、トヨタ自動車です。

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