先日のエントリー「慷月調」で「いったい幸せってのはなんなんでしょうね。働くということも。きっとボクたちは幸せのために働いているのでしょうが、それが実感できる瞬間ってのはどれほどあるのでしょうか。」と書いたのですが、要するに「愛」なんでしょうね。「人のために自分が存在する」というのはやはり愛なくしては人のためなんかに存在するなんてことは出来っこないと思っています。

愛は、例えば「すべて」であって、「地球を救う」し、そして何よりも愛する人のために「死ねる」ということまで出来るのですから、やはり愛は何事にも「勝つ」のでしょう。

自分の背中を見ることも大切だと龍は教えてくれる

好きな人のために、ボクたちはかなりヤバイことだって出来るだろうし、期間工として「収容所」と噂されるトヨタ田原工場に、好きな家族や恋人と離れ離れになったとしても来るのですから、愛の力というものはすごいと思います。

出稼ぎで来ている父親は給料のほぼ全額を仕送りして、そして子供たちの成長を思う時が幸せを実感できる瞬間なのでしょうね。親に仕送りを続けている人も居るでしょうね。社員になることを夢見ている恋人たち。電話代ももったいないと日曜日の夕方にだけ聞くわが子の声、「ごはんはちゃんと食べている」といつもいつも言う母親の声、「こんど帰ってきたときはね～」なんて毎日毎日２ヶ月先の話を繰り返す恋人の声、そんな愛がみんなを動かしているのでしょうね。

なにも他人との関係だけではなくて、自分の将来のことや夢を考えるということもありますよね。自己愛と言うのでしょうか。何か目標のために貯金をする、そのために休日も遊ばないで部屋にいる人も、それはそれで自分を愛せばいいのだろうと思っています。

よくコンサートなんかで「愛してるか～い」なんて問いかける歌手がいますよね。あれはきっと「愛がなくなっちゃお終いよ」と言っているのだろうし、彼/女たちの作る歌ってのも、やはり愛なのだろうと思っています。「人」に聞かせる、それは愛を囁くという行為に似ていますもんね。

ボクたちの生きている姿というのも、きっと愛を表現することなのかもしれませんね。働くということ、それもきっと愛情表現なのかもしれないとボクは今思っているんです。汗や油にまみれた働く姿ってのも、それはそれでカッコイイ表現方法だと思っているんです。そんで給料日には「獲ったぞ～」と叫ぶ姿なんてのもカッコイイと思うんです。

「愛がないもんね」なんて思っている人は、とりあえず将来の愛のために準備しとけ。