レクサスLS 順調なのか低調なのか

「10倍の謎」なんてタイトルにしようかと思ったのですが…。

レクサスLSが発売されて1ヵ月、その間の発注台数が公表されていました。その台数ですが、発売前に9000台の予約発注があったので、単純にひと月に1万2000台売れた、目標の10倍売れたと考えるのは早計で、というか数字のトリックみたいなもので「LS購入者の下取り車(約3000台)を分析すると、旧セルシオが8割を占める一方、輸入車は1割に過ぎず」との発表のように、ほとんどがセルシオからの乗り換えで、残りは下取り車がない人というのは官公庁や企業(その中にはトヨタ関連も含みますし、ディーラー買いというのもあるでしょうね)がほとんどだと考えたほうが良いのではないかと思います。

だいたい個人客が下取りもせずに「駐車場スペースもあることだし、ま、1台くらいLSを置いとくか」なんてのは稀なケースでしょうね。この数字をどう捉えるかによって、新聞の記事も分かれていて、トヨタのお膝元中日新聞は「出足快調」(好調ではなくて、快調ですよ)、朝日新聞は「セルシオの半分」低調を強調していますね。冷静に考えれば、発売2ヶ月前から予約しているものを、それもセルシオからの乗り換えが多いのに、「1ヵ月1万2000台、目標の10倍」とするのは、どうも戦略的な発表としか思えないですよね。

レクサス「LS」出足快調発売1カ月、目標10倍 中日新聞

トヨタ自動車は19日、高級車ブランド「レクサス」の最上級車種「LS」(セルシオ後継)の発売1カ月の受注台数が1万2000台に達したと発表した。月間販売目標(1300台)の10倍近く、順調な滑り出しとなった。ただセルシオからの乗り換え客も多く、ライバルの高級輸入車ユーザーをいかに取り込むかが、引き続きレクサスの課題となっている。

asahi.com:トヨタのレクサスLS受注、セルシオの半分 – ビジネス

トヨタ自動車は19日、9月19日から国内販売を始めた高級車ブランド「レクサス」の旗艦車種LS460の発売1カ月間の累計受注台数が1万2000台だったと発表した。トヨタブランドで販売していた前身の旧セルシオを00年に全面改良した際の同受注台数(2万5000台)と比べると半分程度で、やや低調な出足になった。


おはなやさん

ま、それでもトヨタ田原工場は快調にて好調で、これでもかというぐらいに製造しています。輸出向けもあるのですが、製造に携わっている者としては「え、たった1300台が目標なのか」と思ったんです。そんな数は3日もあれば…。その10倍もの数の車が船に乗せられて、遥かな異国へと旅たつのでしょうが。

4件のコメント

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    BMW MINIやね!BMWやね!BMW情報@関西人

    BMWやね!BMW情報@関西人です!1994年BMWがローバーグループを総括するっちうこととなりよったといっぺんにまるっきし新しいBMW MINIの開発が着手され

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    レクサス

    レクサス情報満載です!

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    こんばんは。
    ま、ボクもどっちかというとベンツを買うかなあ。アウディと比べても…。てな感じですかね。その前にそんなお金がないので仮定ですが。
    ま、現場はなんともいえませんが。

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    いつも、楽しく拝見しております。自分も3Eの人間ですけど、LS250は結構値段も高いし、ベンツと比べると、どうかな?って思うのです。それに、製造してる現場を見てしまば。

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