期間工たちのカイゼン

カイゼン、創意工夫と言うっても、トヨタの工場で品質や安全、コストに関わるものではなくて、期間従業員ひとりひとりの毎日の生活についてのことです。寮費、光熱費が無料の寮生活においても、食べるコスト改善のために自炊をしたり、食堂を利用しないでパンを食べているひとなんて人もいますよね。買い物は100円ショップやジャスコでして、そのほか、洗濯は無料の洗濯機を利用するとか、ぐるりんバスを使わないで出来るだけ歩くなどなど。「散髪もしないもんね」という人もいたりして、期間従業員たちの創意工夫には涙ぐましいものまであります。


昨夜は中秋の名月、雨の後乾燥した空気の中、月がとっても綺麗でしたね。良夜。

またコスト以外では、どのバスに乗るかとか、風呂は何時頃入るとか、シーツ交換は忘れないようにカレンダーに記入など、精神衛生を含めた衛生面にも工夫をしている人もいたりで、自分と言う資本の生産性向上のために、惜しまぬ努力を日々続けているようで、もう「株式会社自分」という企業において立派な社長の任を全うしている人が多いようにも思います。

工場では「ふん、なにが創意工夫だよ、けっ、500円もらってもしょ~がないだろ」なんて言っている人も、100円の洗濯機を「もったいない」と思うようなカイゼン、創意工夫を毎日行なっているということです。

そう考えると、100円の洗濯機や、100円のぐるりんバスをもったいないと感じて、「そんなことは期間工(としての自分)が歩けばいいことだろ」なんて、トヨタ首脳陣と同じ思考になっているということで、もうあなた自身がトヨタシステムということではないかと思っています。知らず知らずにボクたちは「価値観の共有」をおこなっているのですよ。同じ価値観を持っているからこそ、誰もトヨタの批判をすることが出来ないというジレンマに陥っているのであって、「別におかしいことないじゃん」なんて浴場の更衣室の洗濯機を利用したり、数キロの道程を歩いたりしているのです。

実はとてもおかしいことなのかもしれません。100円の洗濯機やぐるりんバスを利用しなければならないこと、それをなくして違う方法でもっとコストダウンできる方法を考えるのが創意工夫であるのではないかと思っています。

株式会社自分もトヨタ自動車も期間工である自分にもっと優しくあるべきなのかもしれませんね。てか、コストコストと考えないで、「思いっきり遊びて~よ」なんて、いつの間にかトヨタシステムに身も心も染まっている自分が夢の中で「コストコスト」と叫んでいたんです。

2件のコメント

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    こんばんは。
    えっと、寮のネット事情ですか?仮設寮を除く寮、個室タイプになっている部屋は各自契約をして回線を引けます。すべての人がそうしているわけでもないようで、中にはPHSで通信している人もいるみたいですね。

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    このブログ、寮がネット開通していてそこから更新しているのですか?

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