トヨタ操業停止と損失についてちょっと考えてみたんだけれど

今回の新潟中越沖地震によるリケンの操業停止によるトヨタ自動車の休業において、いったい期間従業員は損をしたのか得をしたのか、そして皆が損をしたのか、得をしたのか、少し書いてみようと思います。

シニアさんのコメント

もうすぐ満了の私は休みになることにより、日給・手当・満了金などで5万円位減ってしまいました。振替と給料減、どちらがいいのだろうかと考えると複雑です・・・

ですよね。この週末に満了を迎えた同じ組のKくんも今井Kさんも、1日ないし2日分の予定賃金プラス満了金慰労金がなくなったのですから、Kくんの場合だと11500円、今井Kさんの場合ですと約3万円ほど少ない収入になりました。
この操業停止時に満了になった人たちだけではなくて、今後振替出勤がない場合や、その日に出勤できないで満了する場合は、そのまま2~3日分の予定されていた収入が得られないということになります。ま、それは出勤してないので仕方ないといえば仕方ないし、振替出勤よりは土曜日は休みたいという人も多いでしょうから、あまり問題にされないのかもしれないですね。
「それじゃ、その2日分延長するか」と言われて…、ま、年休がある人は「年休を使わせてください」となるでしょうが、ないと「もういいです」となるでしょうが。でも、人事がそんな「その分を延長」なんてことを実施するわけないでしょうし、そんな繁務は出来るだけ避けるというのが、TPSでしょうから(?)。
期間従業員にとっては、「損」になったと思うのです。
リケンは、もちろん、被災して修復する費用等もかかったでしょうし、操業停止していた間も従業員のみなさんは出勤されていたでしょうから、相当の損失だと思います。(これについては、新潟県や国が経済インフラとして損失分の補助を出すということも検討しないといけないと個人的には思います。だって、自動車産業という経済のバイパスが遮断されて、リケンという橋を復旧しないでいるということは、県や国にとっても打撃をうけるでしょうから。今回は、トヨタや自動車メーカーが応援を出しての仮復旧を果たしましたが。)
そして、トヨタ。渡辺社長は「年内での生産」ということを言っていましたので、今回の操業停止分については、振替出勤や残業で取り戻す計画なのでしょうね。ですから、それほどまで大損したということにはならなくて、残業分の賃金が損失分になるかと思っています。
ということは、やはり三方両損になるのでしょうか?
今回のような震災においては、得することはないと思うのですが。トヨタ社員の方は、損得なしなのかもしれませんね。月給制だから。ま、満了日によっては期間従業員もそうだし、残業分なんかで予定よりも収入が多くなるという場合もあるでしょうが、そこはトヨタですから、震災があったからといって、1台あたりのコストってのは1円単位で計算しているのでしょうが…。
ま、このあたりが世界のトヨタ、2兆円の使い方が試されるときなのかもしれませんね:P

4件のコメント

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    う~んと、どれについてなのだろうか?
    えっと、ボクが書いていることは、もちろん机上の計算ですよ。てか、計算もしてないんだけれど…。
    ちょっと考えたことですから;)

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    机上の計算ですねw

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    xianxianさん、こんばんは。
    その「サステイナブル・プラント活動」はトヨタの公式サイトで見ましたが、ま、それよりも先に寮のサステイナブル化を進めてほしいもんだと…。従業員へのダメージは、ま、二の次なのでしょうが。
    えっと、そうですか。う~ん、それはこの活動との関連性うんぬんという前に、人道的な問題だろうと。
    経済がなによりも優先される、それは地球よりもという意味もあるのですが、ということでしょうね。
    マスコミもリケンの復旧を急がなければならないような調子のものが多かったし、そしてそれが当然のように伝えていましたしね。
    カンバン方式へ懐疑的だったとしても、トヨタのやっていることへは何ら疑わないといった調子のものが多かったですよね。
    トヨタもですけれど、それを許してしまう市側もどうなんですかねえ。なんか説明があったのですかねえ。なかったのでしょうね。

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    ニュースによると柏崎ではリケンへの給水を優先するため一時的に一般家庭への給水を止めたそうです。(給水制限?)
    日本経済に与えるダメージを最小限にしたい気持ちも分かりますが「サステイナブル・プラント」活動を開始している企業としてはいかがなモノかと?

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