常盤貴子さんの大分弁

映画「釣りバカ日誌」は今度の20作目が最終話になるそうですね。その1作前、昨年公開された19話は大分県佐伯市が舞台でした。佐伯市と南海部郡8町村で合併した九州の市町村の中で最大の面積を持つ地域ですから、「どの辺りが舞台なんだ」と映画を見る前は考えていました。また市町村合併したから製作できたのかもしれないと思ったりもしました。というのも海岸線、釣り場のあるのは、鶴見町、米入津村、蒲江町、上浦町そして佐伯市となるので、ロケ地名をどこにするかという問題が出ただろうと想像したからです。
その19話を昨日見ました。浜ちゃんが釣りをする場面は米入津と蒲江の境にある沖黒島、地黒島あたりで、常盤貴子さん演じる河井波子の実家は鶴見だったそうです。海岸線の旧市町村を偏らずにロケ地に使ったということなのでしょうね。そのへんはやっぱり地元への配慮というか気配りというか、そんなものがあるのだろうと思って見ました。
実家という設定の鶴見町に戻ってきた常盤貴子さんと山本太郎さんの乗った車が峠にさしかかり、そこから見えた風景は、あれは鶴見ではなくて蒲江じゃないのかと思ったのですが、きっと良い風景を繋いでいるのかもしれませんね。そう考えました。「長いトンネルを抜けると湖のような海だった」そんな景色が国道388号線、畑野浦トンネル(だったかな)を抜けると目の前に拡がるのを思い出しましたし、映画の場面と同じでしたから。
ロケ地周辺にボクは住んでいましたから。とても懐かしかったです。高速道路が佐伯市まで開通しているのを映画で知りましたし、懐かしい風景がいっぱい出てきましたし。それに方言、風景は写真で見ることが出来ても、言葉はなかなか聞くことがないですからね。たまにニュースで出たとしても、それが地方局からの放映だとしても、アナウンサーは標準語ですから、ほとんど聞くことはないですから。
有名な方言、例えば博多弁とか熊本、長崎、鹿児島、最近だと宮崎なんてのは良く聞くのですが、大分弁って、たぶん、知らない人のほうが多いのだろうと思います。ボクもよく知らないし、うまく使えません。
大分は語尾に「~なあ」とか「~にい」とか、な行を使うことが多いので、猫みたいな言葉のようでもなるし…。優しいですよね。「~にゃ~」だと猫ひろしさんだけれど…。うまく説明できませんが、どんなんだろうと興味がある肩は釣りバカ日誌19を見ると分かると思います。
その大分弁、常盤貴子さん上手に使っていましたね。特徴が少ないだけに難しかったと思います。熊本弁とか博多弁のように、例えば「ばってん、~たい」と言えばなんとなくそうかなあ、ということにはならないのが大分弁だろうし。(ソフトバンクのCMで松田聖子さんが博多弁使っとる、と思ったら、聖子さん、久留米の人でしたね)ま、細分すれば、大分も他の県の方言も地域性があるのですが。
方言での台詞ってのは、相当難しいことだと思います。常盤貴子さんのは違和感なく聞けたのですが、佐伯市出身の竹内力さんの方言がどうもなんだか違うような気がしたのです(というか、竹内力さんに似ているなあって思って見ていました。いつもの感じじゃなかったですから)。強調するとああなるのかなあ、なんて思ったりもしましたけれど、たぶん、記憶が邪魔するのではないのでしょうか。何もないところから発音するほうが案外自然に出るのかもしれないですね。昔使っていたりすると、戸惑うのかもしれないですね。それが微妙にこっちに伝わるのかなあ、なんて思いましたけれど。
七夕ですね。その蒲江に七夕生まれの人がいて…。なんて昔のことを思い出しました。
また行くことがあるのだろうか、なんて考えたりもしています。そんなに遠くはないのですが、なぜだか、そう思いました。それだけの話なんですけれど…。
白い花に這う蟻

8件のコメント

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    cooさん、こんばんは。
    ああ、そうですね。「行くっちなぁ」とか。
    「しるしい」ってのは、「しかましい」「せからしい」(これは熊本とか福岡かな、「せからしかあ~」とか)とかの変化かなあ。「せちい」とかもあるし、音からそのへんの意味だと思ったりしています。
    日田は天領だったから、その名残みたいなものがあるかもしれませんね。
    えっと、その語尾の「なぁ~」ってのが、優しく感じるのかなあ。常盤貴子さんだからってのではなくて。
    う~ん、会話の状況とか相手とかにもよるのだろうけれど。知らない人が聞いたら、どんな言葉も喧嘩しているように聞こえるかも。特に早口だと…。
    なんて思ったけれど。

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    「~けん」って言うかなぁ。
    あと、「~っち」ですね。
    日田の言葉はかなり違いました。
    知らない単語が出て来るんですよ。
    『今日は雨が降りよんけん〔しるしい〕なぁ。』って。
    大分弁が優しい感じ。って初めて聞きました!
    大分県人同士の会話を他県の人が聞いたら、
    まるで喧嘩している様に聞こえる。って話を聞いた事が有りますよ。

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    @200さん、こんにちは。
    確かに鹿児島弁は。東北弁はキチンと話す人と会話したことがないので。東北にも行ったことがないので。
    酒は、どうなんだろう。ま、ボクも飲みますけれど。やっぱり強い人が多いかなあ。
    別府は良いですよ。いたるところに温泉ですからね。市営温泉なんてあって100円とかで入れますし。風呂なしのアパートに住んでいましたけれど、別に困らないし。市営温泉月ぎめ1000円、入浴し放題とかだし。
    朝昼晩、なんて入ってましたから。
    湯治客用の自炊できる旅館もありますしね。

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    鹿児島の同僚がいましたが、鹿児島弁わからなかったデス。あと、東北の秋田弁も何を言っているのかわからなかったデス。
    九州人は、酒に強いという印象があります。温泉好きなので、湯布院や別府に行ってみたい。

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    ども。
    ああ、そうですね。鹿児島、あと奄美とか沖縄とか。それでも、元々は「~たい」系なのかなあ、と感じていたのですが。そうした場合、宮崎大分は違う言語圏のように思ったもので。
    ま、根拠は無いのですが。
    太平洋側言語圏と大陸側言語圏という感じの違いみたいな。
    このあたりも面白そうですけれどね。

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    こんばんは。
    そうですね。フェリーも出てますし、四国に近い感じですね。
    早口の人が多く感じますし。
    僕の知人は北の方ですけれど、えぇらしいとか言いますねぇ。
    「ほいじゃろ~?」「じゃ~」なんて言ってますねぇ。
    九州で一番特殊なのは、鹿児島かなぁ。元々、スパイ用語として出来た方言なんて聞いた事がありますし。

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    がんちさん、こんばんは。
    じゃ~、じゃ~。う~ん、言うかなあ。
    ああ、言う言う。「そげんじゃ~」とか「じゃ~きな」と言いますね。「だからね」という意味だったかなあ。そっか、じゃ~も使うなあ。
    大分も南のほうと、日田とか中津なんてのは違うみたいだし。でも、九州では特殊な地域かな。どっちかというと四国に近い言語圏なのだろうと、思っていますが。

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    知人の大分人は、じゃ~、じゃ~言っております。

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