「お前、殺してやろうか」

なんて言われたら、ボクならどうするか、なんて考えたのだけれど、どうも「逃げる」か「闘うか」という二者択一、あるいは二者択二の選択になりそうだ。
そう言われた場所や時間なんかによるのだろうけれど、深夜閑散とした公園だったら、きっと一目散に逃げるだろうし、駅やスーパーの人混みだったら、闘うふりをして助けを呼ぶだろうし…。
もしも交番が近くにあったら、たぶん、きっと駆け込むのだろうけれど、警察官も忙しくてたまに「ただいま巡回中」なんて看板を出して留守にしている場合もあるので、交番の入り口で背水の陣に迫られるのだろうと…。
そんな事件があったらしい。

○発生日時 平成22年7月3日(土) 午後4時頃
○発生場所 豊橋駅前東口
○発生状況 男子高校生がベンチで座っていたら、男(年齢60~70歳位、グレーのスエット上下)が近寄って来て「お前、殺してやろうか」と言い紙袋から刃物を出したので、怖くて逃げた。

豊橋ほっとメールを引用したのだけれど、こういう男がいることが怖い。だって、白昼堂々とあの人混みの中で、それも交番が目と鼻の先にある場所で刃物を出して「殺すぞ」と言うのだから。治安が悪いと言われるワールドカップの開催されている南アフリカでも、きっとこういう事件は起こらないと思う。起きたとしても、きっと警官がすぐに取り押さえるとか、もうその場で射殺されるとかされると思う。
南アフリカだから起こらないということも言えるかもしれない。警官のほうが怖いというのが治安の悪い地域の特徴だ。あの豊田勇造さんも「二人組みのポリ公ヤクザみたいに、いちゃもんつけようとうろつきまわる♪」歌っている。そういった怖さが抑止力なっている。治安の悪い地域ほど交番や警察署周辺は安全なのだ。だから、今回の豊橋駅前の事件のようなことは起こりにくい。起す人だって「殺される」かもしれないしね。
先進国特有、というか盲点というか、安全そうな場所で事件が起きる、いやどこでも起きる。公園でコンビニ弁当食べていたら殺されたなんてことも起きるし、電車を待っていたら突き落とされた、なんてことも起きる。
抑止力は大切なのだ。やったらやられるという目に見えない恐怖というのは必要なのだ。それが治安を良くして平和を築くのだろうから…。
たまにこの国も「殺してやろうか」と脅されることがある。刃物どころかミサイルをチラつかされたりするのだけれど、バックにヤクザ、じゃなくて、アメリカが付いているから、そしてタップリとみかじめ料を払っているから大丈夫なのだ。「手を出したらとんでもないことになりますよ」ということを思い知らせることが大切なのだ。
平和というのものは怖いものなのだ。もしその男子高校生がピストルを持っていて、「殺してやろうか」と言われたら「なんじゃゴラー、ジジい、撃ち殺すぞ」と言えれば、恐怖に逃げなくてもすんだのだろう、けれど、とにかく平和は怖いのだ。金で平和を買えるうちは、まだ平和なのだ。きっと。
豊橋市民病院に停車中のパトカー
(画像:あ、いえ、東海タクシーがパトカーに追いかけられている図、ではありません。市民病院タクシー待機場に待機しているパトカー。とても珍しい図かも)

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