ボーナスサンデー

ボーナスが出た。
全ての企業ではなくて、両横綱(支給額が労働者人口において)の公務員やトヨタ自動車の支給日は7月1日だったそうだ。これから中旬にかけて支給される企業も多いのだろうけれど、その両横綱での支給があったからだろうか、街が少し賑やかなように感じた。
週末の金曜土曜日の夜はタクシーも忙しくて、発着状態が何度かあった。ヤマダ電機やエイデンなどの家電店やユニクロ、シマムラなんて衣料品店の駐車場も満車状態で、駐車場入り口の道路は入ろうとする車の列ができて渋滞していた。ボーナス渋滞とでも言った方がいいのかもしれない。
景気がよくなれば、例えば余るほど給料をもらえば消費も活発になるのだろう。そうなるとタクシー業界も潤う。介護や環境ビジネスが好況なように、タクシー業界だけが好景気なんてことはまずないのだろう。他産業と共存、いや、依存しているのがこの業界なのだ。
ドライバー数については景気が悪くなれば増え、良くなれば減るという反比例の法則があるらしい。景気が良くなり求人が増えるとそちらへ転職するドライバーも増えるということだし、逆に不景気になり失業者が増えるとタクシードライバーになろうかという人が増えるということだ。雇用のセーフティネット、あるいは雇用の調整弁としてその存在意義は大きいと思う。
ボーナスに合わせて多くの小売業者は売り出しを行う。ボーナスセールとかサマーセール。懐が暖かくなるとついつい消費するのが人の性、「人は消費するアシである」のだろう。消費という欲望、物欲は絶えることなく永遠と続く。消費する生き物なので消費しなければ飢餓状態に陥る。「あ~、腹減った」なんてことになる。人のことを経済的マターで捉える時に「消費者」なんて呼ぶ。消費するから経済というシステムでの存在が認められるのだ。そしてそのシステムの中では大量消費する消費者が最も優秀なのである。
とにかくこの日本、いや地球では消費する人が偉いのだ。
消費する人が偉いのだけれど、生産する人は大量に生産したところでそれほど偉くはない。それどころか「豊作貧乏」なんて貧乏人になってしまう。まったく生産しない人が大量に消費することもよくあることだ。いや目に見えないものを生産していることもあるので一概には言えないのだけれど。
それでもこの日本、いや地球では消費する人のほうが偉いのだ。たぶん。
ということでジャンジャンバリバリ消費して偉くなろう…。なんて考えているのだけれど…。ま、別に偉くなりたくて消費するわけではなくて、やっぱり物欲には勝てないのだろうけれど。それはお腹が減るようなもんだろうし。麻薬みたいなもので、消費しなければ禁断症状が出るのだろうし。
となると、消費怖い。なんてことになるのかもしれない。「健康に害を及ぼす恐れがありますので、消費のし過ぎに注意しましょう」なんて注意書きが義務化される、なんてことはないか。
ま、とにかく、景気は消費次第で決まるので、どんどん使いましょう。
雨上がりの豊川、夜
雨上がりの豊川、夜

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