タクシー無賃乗車

相変わらず辞めたい病…。
タクシー運転手が嫌だというのではないのだけれど、どこへ行っても、何をしても、人間関係というものが、なんというかキチンと襟を正して待ち構えている。面倒くさいのが嫌なのだ。
どうも最近はそんな面倒くささもあって、無気力。そうなると創造的なことなんかできる訳がない。休日はただただボーっとしている。痴呆状態で、夕方やっと買い物に出かける、それとて空腹に駆られてのこと。
きっかけ、例えば「お前なんか辞めてしまえ」なんて言われたら、「は~い」なんて明るく返事をして辞めるに決まっている。未練なんぞはない。
タクシー無賃乗車

同署の発表によると、水垣容疑者は23日午後8時頃、JR東京駅前でタクシーに乗り、「新大阪まで行ってくれ」と指示。約6時間後にJR新大阪駅前に到着した際に、運賃や高速料金など計約18万円を支払わなかった疑い。

問題は、乗車した時間と場所。
20時に東京駅前からタクシーで新大阪まで…。
まあ、普通はタクシーで行くよりも新幹線を選択するだろうね。「今は金がない、家に着いたらあるから払う」なんて言ったとしたら、電話でもしてその「家」の人なりに確認を取るなりしないと怖くて乗せられない。なんせ東京大阪間という超ロングなのだから。
ボクなら乗せない。18万円は確かに大きい。大きいのだけれど無賃乗車の可能性も高い。豊橋名古屋間、30000円弱の距離でも、電車のある時間は注意をする。新幹線を利用した方が安くて早くて、そして安全だ。タクシーを利用するとなると、なにか理由がある。たいがいは「人目に付きたくないから」、そして無賃乗車だ。間違いない。
18万円はいったいどうなるのだろうか。
乗逃げではなくて無賃乗車なので、その犯人が月賦なりで支払うことになるのだろうか。そもそも無賃乗車というのはどんな罪なのだろうか?
詐欺罪。
タクシー無賃乗車無罪に控訴せず 大阪地検 – MSN産経ニュース

岩倉広修裁判官は判決理由で「途中で自ら止めて金がないことを打ち明けており、初めから支払う意思がなかったと認めるには合理的な疑いが残る」と指摘。先月31日に無罪を言い渡していた。

払う意思があれば罪には問えないとしたら、やり方によってはほとんどの無賃乗車が無罪になる。と思う。というか、後で支払うようになるのだから、わざわざそんなことをする人もいないだろうけれど。乗逃げとは違うんだし。タクシーの無賃乗車なんてのは100%分かるわけだし。
でもね、この事件の問題の本質はタクシーが無賃乗車をされたということじゃなくて、67歳の老人が「生活が苦しく、警察に捕まりたかった」なんてことで罪を犯さなければならないこの国の仕組なんだ。
苦しくて苦しくてどうしようもない人がかなりいて、そういう人たちは自ら命を絶つか犯罪に手を染めるか、なんて選択しか思いつかないような社会システムの貧困が問題なんだと思う。
なんて考えていると、このタクシー運転手も、実は無賃乗車かもしれないと気付いていても、その老人の67歳と言う年齢と何か思いつめた表情に「まあ、金もらえなくてもいいや、老人が大阪に行きたいと言ってるんだから、とにかく連れていってやるか。」なんて考えたのかもしれない。きっとそんな漢気のある運転手なんだろうと考えると、少しはホッとする。
まあ無賃宿泊なんてのはよくあって、それが左甚五郎や横谷宗珉だった、なんて話は、今はもうないか…。
枯紫陽花
枯紫陽花

1件のコメント

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    こんにちは。 しかし乗せた運転手さんも 不思議だなと思わなかったんですかね。 支払いの時に犯人から 秘功をつかれなくて良かったと思ったりしました。 田原さんも お気をつけて。

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