向山公園の桜(さくら2012年)

カメラがボクを外に連れ出してくれる。
手ぶらで夜の公園なんてのを歩いていると、きっと不審者と間違われたりするかもしれないけれど、カメラを持っていると「ああ、撮影に来てるのね」なんて、なにが「ああ」なのか分からないけれど、それで了解されるというものだ(たぶん)。犬の散歩も同じで、たとえ真夜中だろうか「ああ、わんちゃんの散歩なのね」と、やっぱり「ああ」と納得するに決まっている。下着泥も犬を連れて歩けばいいのに。捕まったとしても「こいつが勝手に咥えてきまして」なんて犬に濡れ衣を着せることができるだろうし。
カメラ連れで公園のベンチでカップ酒を飲んで、たまに独りごちているいるボクは、やっぱり不審者なのかもしれない。もう少し酔えると良いのだけれど、ひとり酒だと理性を失うほどまでには酔えない。そういう意味では薬物のほうが確実で簡単なのかもしれない。もう少し酔えると、なにか違う力が加わって、なにか特別なものが見えたりするのかもしれないと思ったりする。はそういう期待から薬物依存症になるのだろうけれど…。
花冷え。今週末がちょうど見ごろの桜の花。今日は静かな向山公園も週末には花より人の数のほうが多くなるのだろうね。そして春の香りよりも焼肉のにおいが漂って…。どうなんだろうね、バーベキューなんてものよりもお重に和食なんてほうが粋ってもんだと思うのだけれど。最近は(最近でもないか)イカ焼きやたこ焼きだけではなくて、唐揚げや牛焼きを屋台でも売っているってことは、やっぱり花より肉って嗜好の変化なのかもしれないね。酒よりビールとかチューハイなんだろうから、それに合うアテということなんだろうけれど。
それにしても寒い。
向山公園の桜2012年
遠く花見のさわぎを聞いてゐる(山頭火)

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