「あのまま先発の阿部くんを…」なんて継投策についての議論が賑やかだけれど、見ていてハラハラドキドキの試合で面白かったね。なんて感想を言うのもボクが愛知県人じゃないからだろう。負けてもそんなにガッカリしなかったし、実は沖縄尚学戦では沖縄を応援していたんだ。だって地元は九州だし…。ついでにドラゴンズも嫌いなのだ。
頭痛がひどく、鎮痛剤を飲んでも効かないので酒を飲んだ。そのまま眠ってしまっていた。カーテンの向こうはすっかり夜になっていた。嵐が桜の花を全部散らしてしまえばいいのにと思った。ウツだ。
新年度らしい。エイプリールフールなんて日だったらしい。街はいつものように醤油と砂糖の貧乏くさいニオイの中にある。それを人々は「シアワセ」というらしい。

Si le viol, le poison, le poignard, l’incendie,
N’ont pas encor brod? de leurs plaisants dessins
Le canevas banal de nos piteux destins,
C’est que notre ?me, h?las ! N’est pas assez hardie.

「ハルシオン」響きが良い。「春紫苑」なんて字を当てても良い。「イルミナシオン」にも聞こえる。
花見します。会費無料。希望者はメールにて…。

「はじまりの駅」。オレにとっては「終わりの駅」だったんだが…。あの寂れた、そしてくたびれた、虱の集うような駅舎のほうが、期間工たちには似合っている。そう思う。自分たちがいかに搾取されているか分からないほどの愚か者たちにとっての奴隷へのはじまりの駅なんだろう。
お前たちの愚かさのおかげで、やぐま台や杉山、富士見台や野依なんて住宅街には社員様の家が建つ。そしてお前たちには買えない高級車に乗って通勤だ。その家の車庫にはもう一台奥様の車が鎮座している。市内のジムはその奥様方で超満員だ。
その社員様はこの駅を利用することもない。利用するのはクルマもない、クルマも買えないお前たち愚か者だ。お前たちのおかげで駅舎も立派になった。ついでに言えばタクシー会社もお前たち愚か者のおかげで助かっている。慰労金や満了金という鎖に繋がれていて、遅刻しそうになったらタクシーだ。病気で早退する時もタクシーだ。鎖に繋がれていることさえ分からないのだからおめでたい。
まあ、いい。差別されることが趣味なんだからしかたない。食い込む鎖が快感なのだからしかたない。人の趣味についてとやかく言うこともない。とにかくはじまりだ。春だ。