タクシー強盗について
タクシー強盗が2件連続して起きました。その特徴として次の2点が挙げられます。
- 高齢者が犯人
- 拳銃とナイフという凶器
埼玉 川口のタクシー発砲事件 強盗殺人未遂の疑い容疑者を逮捕 | NHK
タクシー内で刃物突きつけ「金出せ」運転手にとがめられ断念、強盗未遂疑い82歳男逮捕 岐阜中署 | 岐阜新聞Web
68歳と82歳の犯行。この年齢になってまでも、生きることが難しい。そして、その年齢だから恐らく、自暴自棄になったのではないでしょうか?「どうせ生きていても…」という絶望が犯罪を引き起こす。
この高齢者による凶器を使ったタクシー強盗について考えてみます。
絶望犯罪
つまり、高齢者の孤立化と貧困化が犯罪を凶暴化させます。貧困よりも孤立するほうが、生に対して失望するようにも思います。さらに、誰にも迷惑をかけないという考え方が、犯罪のハードルを下げると…。親兄弟に迷惑がかかる、それが犯罪の抑止力になっているはずです。というのも、ボクがそうだからです。
タクシー強盗が起きる理由
さて、本題ですが、なぜタクシーが狙われるのでしょうか?
これは簡単です。
- 密室
- 1対1
- 背後から
- 高齢者や女性を狙いやすい
- 現場が多い
つまり、やりやすいという理由からです。
したがって「少額しか持っていない」ということとは無関係なのです。また、「車内カメラがあるのに」ということも、やりやすさと相殺されます。
絶望は冷静さまでも簡単に剥ぎ取ってしまいます。
タクシー強盗をなくすためには
犯人は絶望なのです。その絶望をなくす世の中に、と言ってもこれは難しいと思います。なぜならば、人は罪を犯すからです。絶望はそれを加速する装置というだけです。
しかし、絶望のない社会にすることは凶悪犯罪を少なくする手段です。それプラス、タクシーの装備を車内で強盗事件が起きないようなものにすれば良いのです。
今あるような運転席の保護板だけでは、今後も起きてしまいます。いえ、あの程度のものだから「やりやすい」と考えるのです。この際、運転席と乗客を完全分離するような車両設計にしてください。
もう随分前から、この問題は議論され提案されてきました。ところが、何が起ころうと変わりません。車両の性能は向上し、UDタクシーも登場したのに、運転手の安全性は変わりません。
確かに、車内カメラが装備されるようになりました。ところが、映っていたとしても「やりやすい」のは相変わらずなのです。運転手を守るため、だけではなく、犯罪をなくすためにも、策を施してほしいと願っています。



