そして久礼遍路小屋へ(17日目の2) 2008年11月4日 四国遍路 迷故三界城 札所がない日は休憩する時間が少なくなる。納経に30分~40分かかるとしても、その時間は立ち止まっているので、足を休めるということになる。歩くことよりも、休むことが難しい。時間があるのに急いでしまう。 14時30分に道の駅[…] 続きを読む
宇佐へんろ小屋の朝、母さん、ボクのあの黒いパンツはどこにいったのでしょうね(17日目の1) 2008年11月4日 四国遍路 迷故三界城 宇佐へんろ小屋の朝…。 たまに痛みを思い出すときがある。 もうないはずなのに、踵や膝が痛いと感じるときがある。想い出に引き寄せられるように、感覚が蘇ってくる。風や雨音はあの時と同じで、時間の中へ迷い込んでしまう。それほど[…] 続きを読む
遍路道のすがた(14日目の1) 2008年11月1日 四国遍路 迷故三界城 7時30分29番札所国分寺着。朝のお寺は静かだった。 納経をすませて山門へ向かおうとしていると、高知工科大学の生徒に呼び止められた。そしてGPSを渡される。次の善楽寺まで持って歩いてほしいとのことだった。了解して、そのG[…] 続きを読む
西岡善根宿、同宿四人(13日目の3) 2008年10月31日 四国遍路 迷故三界城 歩いていた。 14時、坂本龍馬記念館近くの休憩所着。少し休憩。14時40分、大日寺に着く。雨が少し強くなったのでザックカバーを着ける。レインジャケットを羽織って、納経。その後、雨宿り。少し小降りになったところで出発。15[…] 続きを読む
恥ずかしい話、宍喰温泉で(9日目の3) 2008年10月27日 四国遍路 迷故三界城 恥ずかしい話、宍喰温泉でのこと……。 ローソン海陽町杉谷店の駐車場でサンドイッチの朝食を食べて、ボクは歩き始めた。しばらくしてがあった。今まで見たヘンロ小屋とは違っていて、流しまであってそこで生活できそうな家だった。テー[…] 続きを読む
鉦打ヘンロ小屋の夜(7日目の4) 2008年10月25日 四国遍路 迷故三界城 平等寺に着いたのは15時30分ごろだった。おじさんが納経所の横の休憩所にいた。「結局、ふだらく越えで来ました」とボクが言った。「オレもそのつもりだったんだけれどね。どうも途中で違っていると思ったんだけれど…」とおじさんは[…] 続きを読む
ママチャリ遍路そして眠れぬ勝浦の夜だった(6日目の3) 2008年10月24日 四国遍路 迷故三界城 16時前に二人の自転車、ママチャリ遍路がやってきた。 どちらともまだ20代の女性。ヘンロ小屋の横に自転車を着けると、ひとりが言った「ここは泊まっても良いところですよね?」 「良いんじゃないですか」とボクは幾分不機嫌な声で[…] 続きを読む
善根宿(6日目の2) 2008年10月24日 四国遍路 迷故三界城 善根宿、「ぜんこんやど」「ぜごんやど」と言われる遍路用の宿だ。無料、あるいは300円や500円という無料同然の宿。 善根 - 新纂浄土宗大辞典 諸々の善の根となるもの。それが本となり種々の善を生じるもの。特に無貪・無瞋・[…] 続きを読む