タクシーの品質

タクシーの品質ってなんなんでしょうね?

例えば、タクシー運転手の品質でしょうか?

  • 運転手の品質
    1. 職業能力(運転技術、安全意識、地理)
    2. 接客技術(態度、言葉づかい)
    3. 外見

あるいは、タクシー車両の品質でしょうか?

  • 車両の品質
    1. 新しい
    2. グレード
    3. 3S(掃除、清潔、整理整頓)

運転手と車両、これがタクシーの品質の正体ではないでしょうか。例えば、運転手の品質だと、昨日入ったばかりの新人くんから30年のベテランまで。そして車両だと、新車から40万キロ超えまで、いろいろ…。いろいろあってその差が大きいこと、それがタクシーの品質の輪郭をぼやかしています。そして、品質改善を困難にする理由でもあります。

タクシーの品質

しかし、工業製品ではないので品質の均質化は難しいでしょう。それに、事業所外で自発的な営業方法というタクシーの特性が、均質化を難しくします。つまり、ひとたび出庫すれば自由で「オレのやり方」ができるからです。(タクシーの品質ではなく、オレの品質です)

このように、運転手、車両の品質差が大きく、営業方法が個人的であること、それがタクシーの品質改善を困難にする原因です。

さらに、利用者が運転手と車両を選べません。そのこと自体が品質の悪さです。つまり同じ料金で「当たり外れ」という品質の優劣が許容されているのです。例えば、あんぱんを買う度に「味が違う」「あんこの量が違う」「たまにカビが生えている」としたら、大問題になるのではないでしょうか?

当たり外れ

同じ料金、と書きましたが、それは同じ条件(ルート、道路状況、運転手)が揃った時ぐらいなものです。ワンメーター程度の料金は「誤差」「許容範囲」と言われます。つまり、値段も品質も非常にばらつきがある、それがタクシーなのです。

この個体差、不均等性の存在こそが品質の悪さの証明ではないでしょうか。そしてこれが、利用者と運転手のトラブルの原因でもあります。さらに、ライドシェア解禁の口実になっているのです。

事前確定運賃とJPNタクシー導入

業界が何もしなかったわけではないのです。一例として、事前確定運賃、JPNタクシーの導入という均質化を図りました。同時にUD 講習を行い運転手の質の向上も行ってきました。

しかし、どのようなことをやったとしても、人の均一化、均質化は不可能です。その是非や良否は別としてです。問題は、選べないということです。

「その(悪質な)タクシーを使わなくていい方法」があれば利用者も納得すると思います。ということを話すと「ライドシェア、相互レイティング」となるのですが…。それに雇用という問題もあるし…。ということを前に、どうするのだろう?やはり、相互レイティングでタクシーではなく、ドライバーを呼ぶのが良いのかなあ…なんて、なんて…。

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