タクシー運転手になりたいですか?

求人サイトや求人誌では分からないタクシー運転手について現場の生の声をお伝えします。

質問やご不明な点がありましたらお問い合わせフォームからお送りください。出来る限り早くお答えするようにしています。

さて、タクシー運転手の労働条件はけっして良いものではありません。全産業労働者との比較では、労働時間で108%多く、年間所得は56%にしかすぎません。年収200万円~300万円という地方もあります。汚れたりすることはありませんが、キツイ、キケン、そしてケチの3K職場といわれる会社もあります。

ただ、これからは移動についてこれまで以上に社会と深く関わり、公共性をさらに深めていく業界を目指しています。

道路運送第一条には「公共の福祉を増進することを目的」として、タクシーの責務と使命を記しています。みなさんの想像するタクシーとは少し違うかもしれません。

そんな昔ながらの、そして新しいタクシー運転手になりませんか?

タクシー運転手になりたい人に少しでも現場の声を聞いてもらえれば、そう思って立ち上げました。普段のタクシードライバーの声とは少し違う、ちょっとコアな内容をめざしています。タクシーに関連したことはブログにも書いています。カテゴリーの「タクシー物語」でお読みください。

まずは、タクシー運転手になりたい、タクシー運転手をやってみたい、そう思ったら、次のYes/Noチャートをやってみてください。

二種免許取得YESNOチャート図

 

Aの人

あとはどの会社を選ぶかです。タクシー会社はあなたの応募を待ち望んでいます。
即戦力として、経験者のあなたに働いてもらいたいはずです。同じ営業区域で経験がある方なら、さらに歓迎されると思います。

賃金、職場環境、どの会社を選ぶかの違いが解かっていると思います。私なら、歩率の多寡よりは職場環境で選びます。賃金制度が複雑なので、単純に歩率が良いから年収が高くなるわけではありません。その前に仕事がなければ、そしてその仕事も公平に振分けられないと営収は伸びません。特に車庫待ち形態(流しがない)の営業区域では、会社の質が営収の差になったりします。

職場環境、労働組合の有無とその活動、足きり(ノルマ)の高低、福利厚生の充実度合いなどで言えば、大企業や親会社が鉄道系の会社などになりそうですが、企業の大小だけではないのはご承知の通りで、結局はその人が合うか合わないか、なんてことに帰結するのかなあ、なんて言うと元も子もないのですが…。

Bの人

普通免許取得から3年経っていれば、二種免許を取得できます。その二種免許ですが、タクシー会社には養成制度があって、二種免許取得の費用とその間の賃金を払ってくれるので、「免許を取ってから」なんて考えないで、面接に行きましょ。「2年以上勤務すること」という条件がある場合がほとんどですが、採用率80%なんて高い数字で面接は合格になるはずです。次のステップである二種免許取得は、たまに不合格になる人がいるようですが、ボクの知っている限り合格率100%です。自動車学校での取得になると思いますが、実地学科とも1回目がダメでも2回目3回目がありますので、受かるはずです。

その後の、新規登録講習(タクシー業務適正化特別措置法第7条第1項第3号及び第18条の2に規定する講習)についても、合格率は限りなく100%に近いように感じます。地理試験も難しくはありません。特に指定地域ではない地域(愛知県の場合は愛知県B地域)は、試験ではなく効果測定というものなので、講習をまじめに受けていれば合格するはずです(講習講師談)
ということで、タクシー会社の面接に受かることだけを考えてください。二種免許、登録講習などを経て、2か月程度でタクシーに乗っているはずです。

Cの人

上記「Bの人」で説明した通り、普通免許取得から3年という条件があるので、3年まで待ちましょう。

待ちきれない、とか、タクシー業界に興味があって業界を変えたい、とか、エッセンシャルワーカーとして働いてみたい、なんて考えている人は、とりあえず面接に行ってみてください。

乗務員だけでタクシー会社が成り立っているわけではありません。いろいろな職種があります。二種免許がなくても、配車センター勤務なんてこともあるかもしれません。それはあなたの熱意次第です。そして3年という条件に達したら二種免許を取得しタクシー運転手になるということもあります。
そういう人を知っています。

Dの人

Cの人と同じなのですが、あなた次第では、普通免許を取得させてくれるかもしれません。そして内勤をして3年後に二種免許ということも考えられないことはありません。このケースは知りませんが・・・。

それに二種免許条件緩和なんてことが言われていて、3年が1年になる可能性大です。それを見込んで、タクシー会社が若い優秀な人材を囲い込むということも十分考えられます。
とにかく、公共交通に興味があるのならば、門を叩いてください。

まとめ

以上、タクシー運転手になる方法を書いてみましたが、今、タクシー業界はいろいろなことにチャレンジしています。それには熱意ある人材が不可欠です。地方では交通空白地を埋めるためにデマンド交通やコミュニティバス、自家用有償輸送なんてこともしています。エッセンシャルワーカーとしての意味合いを深めているのが、今のタクシー業界です。また、昔ながらの自由度が高いのもこの業界です。きっとあなたに合った働き方が見つかると思います。

タクシードライバー就職応援サイト

名古屋タクシー協会のサイトです。勤務内容など詳しく説明されています。

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