家庭のトヨタ生産方式 トヨタ式家事育児

家庭のトヨタ生産方式について考えてみた。

と言うのも、めぐめぐさんから『家庭も小さな社会ですから。「トヨタシステム」を導入している奥様、いっぱいいるのかも知れませんよ。』と言うコメントをいただいたからだ。

トヨタシステム(トヨタ式)とは、トヨタ生産方式(Toyota Production System、TPS)を用いて、「その考え方を基に間接部門や非製造業へ適用させていった業務改善手法」を言います。その基本的な考え方は、ムダの削減、ジャストインタイム自働化で、それを実現する方法として、カンバンとかカイゼンとかが行なわれています。


昨日の田原。笠山の向こうが蔵王山ですね。このアングルって、なかなか見ることがないから、貴重な一枚かな。ありがとうね。画像使用料は、ま、アレで。photo by I

世の中のトヨタ生産方式

すでに、ボクたちの生活の中にもトヨタ生産方式はあります。

例えば宅配便の時間指定なんてのは「ジャストインタイム」です。リードタイムの短縮化なんてのはスーパーやコンビニの配送がわかりやすいでしょう。特に1日に数回あるコンビニの配送は、このジャストインタイムカンバン方式を用いたトヨタ生産方式そのものといえます。このように回りを見渡せば、「あ、そうか」なんてことでトヨタ生産方式が身近に…。

そして、家庭ではムダの排除でしょうか。トヨタの「7つのムダ」すなわち

  1. 作り過ぎのムダ
  2. 手待ちのムダ
  3. 運搬のムダ
  4. 加工のムダ
  5. 在庫のムダ
  6. 動作のムダ
  7. 不良をつくるムダ

をなくすことです。

家庭のトヨタ生産方式

これらはそのまま、例えば食費のカイゼンに使えるでしょう。そして、そのまま生活に使えますよね。

「動作のムダ」は、例えば、買い物という作業時に

  1. 時間(タクト)内で歩いて移動(15分)
  2. 右手に買い物かご持って、真っ直ぐ野菜売り場(50秒)
  3. 野菜の選択(20秒)
  4. ピックアップ(5秒)
  5. 肉売り場に移動(30秒)
  6. 肉の選択(20秒)
  7. ……

なんて平準化しますか?

その作業、いえ、買い物中に知り合いの奥さんと会うという異常が発生。これはムダにつながるので、その時は

  1. 自働化によって行動停止
  2. 頭の中のアンドンが点灯して異常を報告
  3. 愛想笑いなんかをして行動(ライン)を復旧

なんてことになるんでしょうねえ。

旦那のほうは「寄り道なんかしないで、ジャストインタイムに帰宅してね」です。「1時間以上の入荷待ちは返品返金だからね」なんて、離婚問題に発展しそうです。

そうなるとそこをカイゼンをすることになって「GPS付き携帯での監視」、つまり「旦那見える化」が行なわれるのでしょうね。

カンバン方式

カンバン方式も導入されて「駅に着いたらスーパーで明日の買い物をすること、その時のレシートがカンバンだからね」なんてことに。まあ、そうなると旦那をいかに品質管理して、不良品にしないかということが世の奥様方の命題になるのではないかと、思っています。

残念ながら、不良品となった旦那は、下車されて解析場送りに。そこで手直し出来ればいいのですが、ま、それも技術者である奥さんの腕にかかっているのでしょう。ただ、手直しできないほどの旦那だと「え、スクラップですか」……。

さらにムダの排除はすすめらます。ギリギリのコストで家庭を運営するようになります。さらに、子供も巻き込んでカイゼンのために創意工夫を毎週1件は提出する義務なんてことに…。

カイゼン策を考えなさい

子供たちは500円欲しさに「お風呂の掃除をします」「ごみ捨てをします」などなど。書くことがなくなってくると「小遣いはいりません」「給食費は払いません」なんてことに発展。もう自分がなんなのかを見失ってしまって、とにかくなにがなんでも「カイゼンだ~」なんて叫んでいるのかもしれないですね。

そのうち、家庭のトヨタ生産方式で貯まったお金の使い途の会議が開かれます。「使わないで運用」ってなことになって、更なるカイゼンが行なわれるのだろうと…思ったりしています。

最後は、こんな生活に疲れた(この場合は旦那でしょうが)ひとりが「なんのために生きているのか」なんてつぶやいたとしても、もう後戻りできないほど「家族」というものはトヨタ生産方式でしか動かなくなってしまっていて、誰も止められない「家族」という生き物が一人歩きしている状態に、なっているのかもしれませんね。

ま、そんなことにはならないにしても、それに近いことは…?

人生には無駄が必要なのだ

無駄、人生のほとんどは無駄で出来ていると思います。それを排除して残るものってのは、どう考えても幸せとはほど遠いもののような?それでも、幸せってのが金で買えるのならば、やっぱりトヨタシステム導入こそが幸せへの一歩なのだろうと?

しかし、一部だけトヨタ生産方式ってことで旦那だけに適応させる方式を、世の奥様方は考えているかも:) 亭主元気で留守が良い、ですよね。

(追記)
asahi.com: 「女性は子ども産む機械」柳沢厚労相、少子化巡り発言
厚労相が「15~50歳の女性の数は決まっている。産む機械、装置の数は決まっているから、あとは1人頭で頑張ってもらうしかない」と発言したらしいのですが、少子化対策にもTPSですか。ま、この発言で確実に出産率が低下した、と思ったりしてます。どう考えても、出産と生産は違うだろうと思うのですが…。
TPSとはToyota Pregnant System だったっけ?

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カイゼンできなかったトヨタのカイゼン

7件のコメント

  • めぐめぐさん、おはようございます。夜更かしは敵ですよ。
    オアシスですか、そんなこと言われると、ちょっと恥ずかしいというか、ドキドキしちゃいますよね。
    そうですよね、ウメウメ言われても、こればっかりはというのもあるでしょうし、子供を育てる環境というのが整備されてないのに、生んでしまうというのは、不安がありますよね。子育ては実験でもないのだし、失敗してもいいじゃないか、なんて思えないでしょうしね。
    ボクは、ボクの様な人生を子供が歩く可能性があるとしたら、産まないほうが良いかなあ、なんて思ったりします。ボクが明るい未来も想像できないのに、子供は違うなんて思うことも出来ないですしね。
    まして秋田の畠山静香事件のようなことにもならないとは言えないですしね。
    (^^; トヨタ出産システムですか。秒単位のタクトは無理だろうから…、って。
    ま、装置や機械なんて考えていると、男だったらマシーンって表現は、ある意味カッコイイかなあ、なんて思ったりしてます。セックスマシーンとかね。種付けマシーンなんてなると、ちょっと嫌でですが…。
    ラインダンスはベットの上で…なんて、カッコイイ台詞かもなあ。(ラインよりやっぱりラストのほうが良いか)

  • ↑少子化の漢字違ってましたm(__)m

  • 今夜もまた来ちゃいました。
    失業中の希望と絶望の間で揺れる日々に管理人さんのブログは心のオアシスです。
    「トヨタシステム」について色々語り合いましたが、[追記]の柳沢厚労相の発言問題についても私も同感で、特に私なんかは結婚しているのに子どもがいないので、周囲からも「なんで子ども産まないの」「30代なんだから早く産まないと大変だよ」などと、そりゃもうウメウメコールで、別に産まないと言ってる訳じゃないのにな、生活安定して安心して子育て出来るよう色々思案してはいるんだけれど周りにはちっとも理解してもらえず、早く早くって言ったって私は卵を産むニワトリじゃないよ~なんてプチ鬱になったりもしてます。
    子ども産まない女はそんなにおかしいのでしょうか?
    小子化問題も奥が深いですから。子どもの数を増やせと言う前に防犯ブザーやGPSを持たせなくても安心して学校に行ける社会にして欲しいものですね。
    それでも「トヨタシステム」で子どもを産むノルマを与えられたら?タクトタイム(出産可能な年齢まで)で最低1人は生産(出産)?そのために夜な夜なラインダンス~……ってこれじゃ下ネタになってしまうので(汗)今夜はこの辺で失礼します…。

  • めぐめぐさん、おはようございます。
    使わせていただきました。
    「なんでもないようなことが、幸せだったと思う」なんて歌がありますが、ボク、そう思うんです。幸せってのに敏感なほうが良くて、小さな幸せでも感じてしまう人のほうが、いいですよね。
    ですから、好きな人とボーっと空を見ているような無駄な時間ってが「とても幸せだ~」なんて思えたり、「高級レストランよりも、吉牛のほうがあなたが側に感じられるから、幸せ、ウフっ」ってのが良いですよね。きっと。
    散歩なんてことも無駄な時間と思うようになったら、もうおしまいで、動かなくなってしまった人たちは、メタポリティックじゃない、メタセコイアじゃない、メタボリックなんとかになってしまうぞ、ってなもんですよ。きっと。
    人を好きになるなんてことも、無駄なことだと思う人もいるのかもしれないですね。

  • 管理人さん、私のコメントを取り上げてくれてありがとうございます。
    そうですね。私達の日常には無意識に「トヨタシステム」が存在していて、それは結婚だけじゃなく恋愛もそうで、例えば合コンに参加して高収入の男性を探す、なんてのは合理的で簡略化した恋愛ですよね。
    でもありとあらゆる事が合理的では人生がつまらなくなる気がします。
    「無駄、人生のほとんどは無駄で出来ていると思うのですが、それを排除して残るものってのは、どう考えても幸せとはほど遠いもののようにも思うのです」管理人さんのお言葉通り、無駄の中にこそ本当に大切な物が眠ってるのかも知れませんね。

  • シニアさん、こんばんは。
    ああ、そうですね。それに乗るバスも同じ時刻のものだったり…。ま、それのほうが、安心するってのもあるでしょうが…。
    ムダをすることで…、ムダだってことも分かりますよね。小さなことが幸せに感じる、というか、小さなことにも幸せを感じるってのは、そんなに難しいことでもなさそうなのですが、できない人のほうが多いようにも思います。
    魅力的な車がなくて、平均的な車が多いってことかもしれないですね。レクサスがデザイン的に…、ま、ボクもそう思います。

  • こんばんは。アイスクリームを食べながらまったりしているシニアです。
    いつものパターンというのもトヨタシステムなのでしょうか。ジャスコに買い物に行くと「ムダな買い物はしない」「いつも買うもの一緒」「なぜこれを買うのか(なぜを5回言う)」などまさしくって感じです。
    ムダを無くすのはいいですが、お金が目的になってしまって生活が息苦しくなりますね。ムダをすることで見えないものが見えてくるってこともありますし。
    トヨタシステムに適応するのもいいですが、柔軟な発想ができなくなってしまうのは問題かと。コストダウンはトヨタですが、デザイン面では他メーカーの真似が多いなという気がしてならないのですが。。。

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