北風・どうしてこんなに悲しいんだろう

朝、Nさんが「昔のように北風が泣かないね」なんて言ったのだけれど、それはきっと外を歩く機会が減ったからだろうと思った。

「昔のように寒さを感じないね」なんて誰かがNさんの言葉を受けて言ったんだけれど、それもきっと同じような理由だろうし、洋服の進化なんてことにも関係しているのだろうと思った。

ボクたちがそういう感覚になるほど温暖化が進んでいるとしたら、もう手遅れということになるんだろうし、逆に温暖化は厳冬をもたらしているということも言われているんだから、寒さや暑さに対して鈍感になっているということでもあるんだろうと思った。

徹夜明けのくたびれた気持ちに酒を流し込むとなぜだか悲しくなった。

朝焼けの残滓が部屋の中に散らばっていた。アルコールで希釈された思い出が身体中に散らばり始めていた。もう思考を組み立てることが出来なくなっていた。かわりに涙が流れていた。どうしてこんなに悲しいんだろう。どうしてボクは寂しいんだろう。

昨夜、過去のことを少し話したらTさんが「年をとると臆病になるね」なんて言ったのだけれど、失う物が多くなったわけでもないのに、なにかにしがみついているんだろうと思った。

それほど長くない将来に何かを期待しているわけでもないのだけれど、それに生きていていいことがあるということでもないのだけれど、命にしがみついていると思った。

命というか仕事とか社会にしがみついていて、そこから抜け出せないどころかちょうどライン作業のように流れては戻っての繰り返しのように感じた。

もう少し暖かい場所で、九州とかで、タクシー運転手なんてのも悪くないなあ、どこでやっても同じなんだから、なんて思った。

徹夜明けのくたびれた気持ちに酒を流し込むとなぜだか悲しくなった。朝焼けの残滓が部屋の中に散らばっていた。

アルコールで希釈された思い出が身体中に散らばり始めていた。もう思考を組み立てることが出来なくなっていた。かわりに涙が流れていた。どうしてこんなに悲しいんだろう。

どうしてボクは寂しいんだろう。

1月3日の初日の出
1月3日の初日の出

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