校球技大会とタクシー – 動機善なりや、私心なかりしか

豊橋市内小学校の球技大会が今日から始まった。

今年も開会式に合わせて朝7時過ぎから各校から会場へ送迎タクシーの運行を豊橋市内全タクシー会社で行った。その数おおよそ300台口。

それだけのタクシーが小学校球技大会に占有されるものだから、7時から8時過ぎまで豊橋市内から空車のタクシーが消えた。

タクシーの公共性

そのことで、ふたつの意見が聞こえてきた。

ひとつは、子供たちのためにぜひとも球技大会は成功させなければならない。なぜならば、それだけタクシーが市民に信頼されているということ。そのことこそ広義の公共性の獲得ではないのか。そして安心安全な乗り物と認めらた証拠だ。加えて、子どもたちにとってもタクシーを知る良い機会ではないか。

もうひとつは、市民の足を奪ってまで球技大会は開催されなければならないのか。確かに球技大会のため、子どもたちのため、ということも大切だろう。だからと言って、多くの人が犠牲になって良いのか。という意見。

土曜日の7時から8時半という時間は平日のそれよりも閑散としている。とはいえ、公共ということをうたっている以上、需要に応えなければならない。ボクたちは公共の道路を無料で使用し、公共ということを盾にお上から認可され、公共交通事業としてほぼ独占状態で商売している。したがって、空白の時間が発生するのは悪ではないのか。

大会 > 市民の足

なのか

大会 < 市民の足

あるいは

大会 = 市民の足

なのか。

球技大会も市民の足も

ボクは、どちらも大切なので、各タクシー会社が工夫して、そうして空白の時間をなくす努力をするべきだと思う。

こういうことはなにも球技大会だけの話ではなくて、イベントがある時に必ず起こる問題なのだ。例えば、前に書いたように田原市がサーフィンのオリンピック会場になった場合にも今回のような問題が生じるだろう。それもこれも特需なので困る。需要量の増加ならば、打つ手もあるのだが・・・。

ただね、こういったことがある場合に、それは善なのか正義なのか、ということで、例えば企業の利益だとか、個人の利益ということだけを考えては公共性とか社会性とか、あるいはボクたちの職業観なんてものまでも崩壊してしまいかねない。常に、動機善なりや、という意識を持っていないと、企業として、特にタクシー業界の経営者としてダメだということなのだ。

だから、どちらの意見もそれはそれで間違っていないし、その行動が市民の足の確保につながったのだから、正しい行動だと思う。

そしてそれはボクたち個人が考えること、というよりも、企業としてどういうスタンスをとるのか、という問いかけであり、例えば3台しか出すことができなかったヨシダタクシーさんなんてのは、小学生よりは市民の足を大切にしようとしての結果なんだろうし。

この日に合わせた勤務シフト

ボク個人的には、まあ、秋の日の一日を、小学生のためにひと肌脱げばいいのだし、そのほうが利他であり善や正義に近しいように感じる。そう感じたとしても、小学校の球技大会 > 市民の足 ということになるだけなんだろうし。

ただ、そこを考えるのは、休日の土曜日にゴルフに行ったり、温泉に行ったり、あるいは家でゴロゴロしている上層部という人たちで、ボクたちではないはずなんだが・・・。そういう経営者側の堕落と、組合の溶着が、この業界の禍因なのだ。

生産性と公共性生産性と公共性は、互いに相容れないものではないだろうか。その困難さがタクシー事業に顕在化している。そのことについて考えてみた。 ボクたちの仕事、タクシーが公共交通機関という…
続きを読む
 kixxto.com
生産性と公共性

獺祭と磯メバルの煮付け
獺祭と磯メバルの煮付け。キノコご飯になめこの味噌汁。秋の収穫祭ってカンジだね:)

第26回 公共性をもとめて | 倫理 | 高校講座

2件のコメント

  • なよなよ (・ω・)さん、こんにちは。
    地方は、交通空白地とか空白時間が多いですもんね。都会だと電車だったりバスだったりするのかもしれないですね。
    特に愛知県はトヨタの城下町なので、自家用車ありきの政策をとってきたような・・・。
    東京かあ、前に期間従業員で東京でタクシー運転手だった同僚に誘われたことあります。
    彼いわく「できますよ」だったのだけれど・・・。
    まあ、今は、なよなよ (・ω・)さんのブログを読みながら、ああ、やっぱ東京はカッコ良いなあ、なんて考えています。
    きっと東京に住めば、カッコイイ写真も撮れるかなあ、なんて思ったりもします。
    それに寄席にも毎週行けそうだし・・・。
    そんなこんなでうらやましいかなあ・・・。

  • (・ω・) こんばんは、なよなよです
    300台口って、物凄い台数ですね
    オレ、地元のタクシー会社で、やってる時もそういうのありましたね
    あと、少しおもったんですが、
    もし田原さんが、東京でタクシーの乗務員をやったら、どうなるんだろうって、勝手に考えてみました
    オレにはわからない、東京のタクシーの現状を、凄く的確に書いてくれるんじゃないかと思ってるんです
    田原さんから、見た東京のタクシーの現実ってのをすごく聞いて見たいなって感じてます
    オレにはわからない、深い部分まで書いてくれそうな気がして、
    そして、本当の真理ってのがそこにあるような気がするんですよね・・
    (・ω・)ノ また寄らせてもらいます

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です