エコノミスト氏の不思議な荷物(33日目の5) 2008年11月20日 四国遍路 迷故三界城 ◁前へ 目次 次へ▷ その男はボクの顔をジッと見つめていた。ボクは驚いたのだけれど、いったい彼が何をしているのか分からなかったし、何をしたいのかも分からなかった。 「手を握らせてください」と男は言った。いったい何があるの[…] 続きを読む
超軽装備エコノミスト登場(33日目の4) 2008年11月20日 四国遍路 迷故三界城 ◁前へ 目次 次へ▷ 鎌大師に着いたのは17時20分で、どこからか幸せのにおいが香っていた。醤油と砂糖を煮るにおい、それが夜を迎える合図でもあり、一日を終わらせる儀式であるのだろうと、考えていた。 鎌大師のへんろ小屋は境[…] 続きを読む
瀬戸は日暮れて鎌大師(33日目の3) 2008年11月20日 四国遍路 迷故三界城 ◁前へ 目次 次へ▷ 12時20分に52番札所太山寺に着いた。石手寺からの長い10キロだった。秋晴れの1日、空気が乾燥しているからだろうか、風景も透き通っていたし、静かにそこに置かれていた。遍路に会わない日だった。石手寺[…] 続きを読む
遍路とは(33日目の2) 2008年11月20日 四国遍路 迷故三界城 ◁前へ 目次 次へ▷ (51番札所石手寺にて 日曜日の混雑 ロウソクではなく線香が燃える) その老人はボクの前に立ちふさがるようにして言った「どこに行くんだ、こっちはまだ回ってないだろ」と。石手寺、お山四国八十八箇所はそ[…] 続きを読む
繁多寺、石手寺(33日目の1) 2008年11月20日 四国遍路 迷故三界城 ◁前へ 目次 次へ▷ 日尾公園の夜は静かだった。寒さも前日の久万の雪の夜に比べればなんともなかったし、使い捨てカイロが効いていた。それでも何度か目がさめて、そして眠って、それを繰り返す夜には違いなかった。 テント内の結露[…] 続きを読む